今回躍進し、国会でもキーマンとなりそうな国民民主党。この玉木雄一郎代表のインタピュー記事。玉木氏の色々な発言は、大体は良いとは思うんだけれど、時々ポカをするというか、ちょっと不安定さというか頼りなさというか、そこが無ければ凄くバランスの良い政治家だと思うんですが。で、個人的にはこの政党で期待するのは、地元選出議員でもある椎葉幹事長なんだけれど、彼も言う事は言うけれどかと言っても表に出て目立つというような人でも無いので、案外この二人コンビというのは「正解」なのかもしれない。
で、その玉木氏、自公与党と立憲民主党の「疑似二大政党対決」みたいな形になった今回の選挙結果で、野党による「連立政権での経験奪取」を「国民が期待していますか」と一蹴しているのが痛快(笑)。そりゃそうだろうな、人数合わせならば野党連合で過半数獲得は可能だけれど、そのためには5~6政党が固まるわけで、とても一つの「政治組織・チーム」として動けるとは思えない。特に玉木氏も指摘しているように、国の責任者として、外交とか防衛に関しては共通した認識と行動が要求されるわけで、それを失敗したのが先の民主党の「最低でも県外」発言だったりするわけですからね。
また、与党と連立しないというのも、現状では正しい選択だと思う。一つは、やはり7人の政党から増えたとは言え28議席の政党ですから、多分与党に入ったしても政権運用の一翼を担う人材が以内でしょう。仮に公明党のように一つの省庁を任されたとしても、行政を見つつ立法の仕事もするのは、今の状態では難しいと思う。それよりも玉木氏も言っているように、閣外協力みたいな形で、政策毎に是々非々の対応をすることが、多分彼らの存在感を一番際立たせて、勝つ実績作りにも効果的だと思う。
自民党としては、維新とも同様の政策協定みたいな関係を維持して、まずは1年乗り切ることを考えるのが現状での最善策のような気がする。来年の参議院選挙は、確実に過半数を抑えるような状態に戻さないといけないわけで、その為には今回の選挙で支持を離れた若者世代や保守系支援者を取り戻す方策を考えないといけない。やはり国民の一番の興味は、経済対策と社会保障な訳だから、そこはどちらの政党とも一致できる部分も大きいわけで、それを上手く利用して実現していけば、全部とは言わないけれど今回はなれ他支持者もかなり戻ってくるんじゃ無いだろうか。問題は、その時にまだ石破さんが総理でいるのか、続投できるのかと言う事だと思うけれど、衆参同時選挙になったらまた自民党の顔が変わるでしょうね。ただ、それが以前のように1年ごとに顔が変わるような状態になるのは止めて欲しいけれど。国民民主党には、少なくとも予算が決まるまではこのスタンスを維持して、是々非々の立場を崩さないで欲しい。それで他の野党、維新とか立憲民主党等が、少しでもそう言う「是々非々」のスタンスに戻って、健全な政策論争が行われて、より丁寧でかつ多くの人が満足出来る政策が実現することが、今の国民にとっては一番の利益だと思うから。
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