2024年9月25日

古いけれど新代表

立憲民主党の代表選挙が行われて、枝野、野田両候補の決戦投票となり、野田氏が当選。首相経験者が野党の代表に再選されるのは初めてなんじゃないだろうか。ちょっとビックリしたのは、野田氏って67歳なんですね。安倍氏が存命ならば数日前に誕生日で69歳だったと言う事共に、えっ野田さんの方が若いんだとビックリ。

個人的には、今回立候補した4人の中では、まぁ一番まともかなぁと思うし、民主党与党時代の3人の総理大臣の中では唯一認められる存在だけれど、今後の国会などでは良くも悪くもその「総理時代」が取り上げられて逆に追求されるんじゃないだろうか。特に野田氏の場合、消費税10%に上げる事の確約と引換に、解散をして第二次安倍政権へ変わった切掛を創った人ですからね。今は消費税減税を言っているけれど、あの時との整合性は問われるんだろうなぁ。ただ、政治の継続性は維持されるべきで、政権が変わったらあるいは与党が変わったらそれまでの政策が180度変わるようでは、それって独裁政権と変わりない。それでも安倍氏は2回増税を伸ばしたわけで、それ位与党を務める、政権を運営するというのは色々な意味で難しい事だと思う。

67歳とは言え、野田氏も「古参」議員な訳だし、なんと言っても「元総理」の肩書きがあるわけだから、新鮮味はない。それも意識してか、党三役は50歳代の「若手」を起用して刷新感を出そうとしている気がするけれど、ちょっと疑問な人も(笑)。 ただ、野田氏の「古参」としての経験値は、誰がなっても初めての総裁・総理となる自民党にとっては、過去の事例が攻撃対象になる反面、経験値では野田氏には敵わない分、論戦になればその内容や筋立ては別にして「迫力」で見た目は負けるような状態になり、立憲民主党としての存在感は増すかもしれませんね。ただ、そう言う「イメージ先行」で支持を増やして結果政権奪取してみたら、飛んだハリボテ政権で何も出来ずに自滅したのが、以前の民主党なので、そういう雰囲気で変化するのは止めて欲しい。

野党とはいえ第一党だし150名位の所属議員がいるわけだから、それなりに資質のある人も居るだろうから、有益な政策提案や論争はどんどん進めて欲しい。でも、そういう人達がいながらも、結局は相手下げの話、それもデマに近いようなもので攻撃をして、相手を下げる事で溜飲を下げているような行動が続いていた人達だけに、急に「真っ当な政治」に戻れるかは大きな疑問。今週末には自民党の新総裁が決まり、来月国会が召集されて新総理が決定すると、場合によってはそこで衆議院解散総選挙、という話も有りそうな雰囲気。その時には、古い新代表の野田氏にどれだけ信頼感が集まるかちょっと疑問な感じも。大体、もっと古い政治の人の小沢氏と組んだわけですからね、今回。結局は「古い政治」に回帰しているのは、自民党よりは立憲民主党の方だと思うなぁ。対する自民党の新総裁は、石破、高市、小泉の三氏が上位二人決戦投票に残りそうという下馬評。個人的には、この三人から選ぶのは消去法で高市氏かなという気がするけれど、それはそれでまた波乱の与党時代が始まりそう。

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