2024年9月4日

古い皮袋に古い酒

続々と立候補者が名乗りを上げる、自民党と立憲民主党の、総裁・代表選挙。自民党は、来る衆議院選挙に向けて党勢を取り戻すためにも、人気のある候補を「顔」にしたいのだけれど、それで制作能力が力不足なり結果的に失速するのも困る。 個人的には、岸田総理は結構色々な改革もしてきたし、実際賃金だってこれまでに無いくらいアップしているし、日経平均が示すように経済も持ち直している。それなのに何故か人気が無く、他派閥の失敗に足を引っ張られて退任することになったのだけれど、何故かその責任も負わされるような論調が多い気がするし。案外次の総裁=総理大臣が直ぐにボロボロになって、安倍氏のように「第二次岸田政権」なんて言う事もあるんじゃ無いかと、ちょっと想像してみたり。

地元選出の上川外相が、なかなか推薦人が集まらないようで、どうもこのままでは立候補も厳しいように感じるのが残念ですが、今の所立候補表明済みや今週表明予定の人達の顔ぶれを見ていると、石破氏のように「5回目の挑戦、最後の挑戦」という人もいれば、最初に表明した小林氏のように40代で総理の座を目指そうという人など、それなりにパラエティーに飛んでいるのは、ある意味組織体として健全なのでは。派閥の縛りが亡くなった事もあって、これまでで最高の10人前後の立候補者が予想されていますが、それはそれで過渡期の状態としては健全な気がする。いずれにして、支持率60%とか70%とか人気だけは高い内閣よりは、確実に経済を進めて社会保障を充実させていく、地味だけど堅実な政権を期待したいけれど、今の所無理かなぁ...

対する立憲民主党の代表選挙は、前代表の枝野氏が立候補を表明し、今後元総理の野田氏も立候補するらしい。現代表の泉氏も立候補予定らしいけれど、肝心な20名の推薦人がまだというちょっと情けない状態。後は、江田憲司氏とか若手の吉田晴美氏等も立候補に向けて準備を進めているらしいけれど、もし立候補できなかった場合は、自民党以上に「古い人達」による党運営が始まる事になりますよね。しかも、立候補の相談を、それこそ古い政治の象徴というか権化でもある、小沢氏に相談するなんて言うのは、何十年前の自民党政治なんだと突っ込みたくなる仕草。それに、彼らは「派閥」を批判していたけれど、似たような「○○グループ」なんて言う組織単位で立候補者を選択しているわけで、何か相変わらず言っていることとやっている事が違いすぎる気がするなぁ。

「自民党の顔は変わっても中身はそのまま」と批判するんだけれど、その顔すら「昔の顔が戻ってきた」ような政党には言われたくないだろうなぁ。しかも、その後ろで牛耳っているのは、さらに古い「伝説」みたいな存在だし。過去の亡霊に捕らわれているような行為をして、何故彼らは自分達の方が新しいとか正しいとか言えるのか、凄く不思議。それこそ昔の自民党みたいなことをやっているような気がするのは自分だけ?

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