2024年8月20日

地元から内閣総理大臣

いよいよ始まった、自民党の次期総裁選挙。今の所次の衆議院選挙でよほどの事が無い限り自民党の与党第一党はほぼ確実で、となれば自民党の総裁はイコール内閣総理大臣になるという図式。大所帯の自民党故に、推薦議員20人という条件がありながらも、今の所立候補が取り沙汰されている議員は10名以上になり、総裁選は大混戦が予想されています。

その中でいの一番に立候補を正式表明したのが、若手のホープと言われている小林鷹之氏。正直なところ、私は今回の件があるまで全く名前を知らない議員さんだったのですが、49歳ながら大臣経験もあり、結構実力はある人らしい。元々岸田総理が不出馬を言う前から、岸田氏の対抗馬として若手議員から名前が挙がっていたので、そのグループの中では認められている人なんでしょうね。実績や知名度には乏しいので、最初の地方票をどれだけ確保出来るか難しいけれど、議員票での決戦となったら今の自民党議員は当選5回以内の「若手」は半分以上を占めるらしいので、案外いけるかもしれない。

立候補予定者の中には、地元選出の上川陽子外相も含まれていて、昨日のローカルニュースでは各局彼女の立候補の可能性について取り上げていて、まぁもしかしたら総理大臣の可能性もあるわけで、その場合は地元初(?)女性初の内閣総理大臣誕生となるので、期待はかなり高い雰囲気。まだ20名の推薦人を集めている状態のようで、実際に立候補するまでいけるかも未定ですが、今回の立候補予定者の中では最年長であったり、同じ女性候補者と目される高市早苗氏や野田聖子氏と比べると、やはり知名度や人気の点では劣るので、女性候補者というだけでは厳しいかもしれない。それでも、何度も法務大臣を務めて、さらにピンチヒッターで外務大臣を務めているくらいだから、経験値は十分と言っても良いと思うのですが。

今回の総裁選で「刷新」を求めるのであれば、石破氏とか茂木氏とか林氏といった「顔」は、これまでの自民党をある意味代表しているので、ちょっと不利な気がする。そうなると、若手の小林氏、小泉氏、あるいはアメリカの大統領選挙同様女性候補という切り札を着るのもアリかな、と。ただ、若手議員が当選した場合、当然組織体としても若返りを目指すだろうから、半分を占めるベテラン議員が閣僚などのポジションを得るのは難しくなるだろうから、党内の反発は大きいかも。保身を目指すならば、何故か外では人気のある石破氏とか、河野氏といった人を選択するかもしれないけれど、それは個人的には最低の選択だと思うなぁ。「憲政史上初の女性総理」というのは、かなりインパクトもあり選挙戦でも有利に働くように思うけれど、高市氏はその言動で変な言質を取られそうだし、野田氏はいろいろ周辺から叩けば埃が出そう。上川氏が一番安全パイの気がするけれど、人気知名度では他の二人に劣るだろうから、それが一番の課題だろうなぁ。10人以上も候補者が乱立して、しかもそれぞれ特徴が有りすぎる人材ばかりで、今回は全くゴールが見えないけれど、一つ確実に言えるのは同時期に行われる立憲民主党の代表選出選挙は、これで完全に埋没してしまうことでしょうね。わざわざ自民党の総裁選挙にスケジュールを先に合わせた、ある意味、壮大なブーメランとも言える気がする。

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