2024年8月16日

獅子身中の虫

岸田総理の実質上対人会兼に関しては、与野党色々な反応が出ているのですが、自民党の三原じゅん子参議院議員からド直球のこんな発言が。

批判するのはそれぞれの自由だと思うけれど、その矛先は違っているんじゃ無いのか。政治不信とか、所謂「裏金問題」や不祥事で離党・辞職した議員の事だと思うけれど、それならばまずは旧安倍派の幹部やそれぞれの当事者の議員に対して一言言うべきなのでは。しかも彼女の場合、岸田総理肝いりの「政治刷新本部」のメンバーとして発言もしているわけで、そこで総裁としての責任の取り方が必要位のことは言ったんだろうか。

政治家以前として、自分の選挙の時にも応援演説に来てくれた所属等の重鎮に対して、まずはその3年余りの苦労をねぎらうのが筋では無いだろうか。しかも、今回の諸々の不祥事は自ら起こしたわけでも無く、ある意味部下の不祥事を社長が丸ごと受け入れて引責辞任するような物。等の総裁という立場であれば、どの様にして組織体を維持するかという事も重要な目的の一つのはずで、その中でも自分の進退をかけるという一番重い選択肢を選んだことは批判する事はあれど非難される所以は無いと思うなぁ。

とあるTLでは「自民党版蓮舫」と言われてしまったけれど、なるほど言い得て妙。芸能界出身者だからこういう傾向になるとは言えないのだろうけど、でも何となく先輩の轍を見事になぞっている気がします。彼女は、一応菅前総理のグループに所属しているらしいけれど、菅総理が支持率低下で再登板を事実上拒否されたことに対しての恨みもあるのだろうか。でも、「無派閥」を標榜している菅グループが、そんな派閥闘争みたいな事をするというのは矛盾している気がするけれど。

自民党と言って、それこそ極左から中道、そして極右みたいな人達まで千差万別な人材を有しているだけに、こういう人がいても不思議は無いし、それもある意味「多様性」と言えるのかも。考え方の違いを正々堂々と言えるのは、それはその集団が健全な証拠の一つだと思うので、政策なり考え方の違いなりの発言や議論はどんどんやって欲しい。一方で、組織体としての最低限のルールもあると思うんですよね。全くフラットな組織もあるんだろうけど、少なくとも今の自民党は色々な目的別のグループが階層化された仕組みで動いている組織体。そして、その頂上にいるのが岸田総理で有る以上は、それなりの敬意というか常識も必要だと思うなぁ。仮に彼女は、当選直後の新人議員から「三原さんのあの考えは間違っている」とか言われたら、直ぐに耳を傾けるのだろうか。闊達な意見発言と言うものの、好き勝手なことを発言することは、全く異なるという事を持つと自覚するべきだと思う。

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