2024年8月6日

都合の良い株価

機能の日経平均株価は4,000円以上も下落して、史上最大の下げ幅を記録その前からの下落もあり、一気にパニック売りが発生して追い打ちをかけた感じ。短期に売り買いをして利鞘を稼ぐデイトレーダーの皆さんは大変だろうけど、5年10年スパンでと思っている自分としては、「まぁ、こういう時期もあるだろう」という感じ。実際今の所はまだ投資に対して十分プラスが出ているから、そんなに悲観することは無いと思うし。日経平均よりは米国株の方が影響が大きいので、NY株の動向と為替の円高進行がちょっと心配ですが、これまでが良すぎたという事も有るからなぁ。個人的には、為替に関してはUS$1=130円位が安定したところかな(個人的には120円位が良いと思うけれど)と思うので、まだまだ円高に振れそうな気がするし、そうなれば円安時期に購入した外国株は目減りするから、それは仕方ない。 そういう上がり下がりは常に生まれるもので、その中で少しずつでも上向きに経済が成長していれば、結局は元本よりは上まわり利益も得られるのが「株式投資」あるいは「投資」というものですからね。

少し前だと、盛んに「円安・円安」と騒いでいたのに、そこから15円位(約10%)も円高になったのに、それを歓迎する声は殆ど聞こえない。株式の上昇に関しても、「恩恵を受けるのは大企業や富裕層だけ」と言っていた人も、この株価急落に対しては殆ど何も言っていない。そう言う事が過去にも何度もあったから、ここ数日の「株価急落」とか「円急上昇」みたいなニュースや報道を見聞きしても「ふぅぅぅん」という感想しか生まれない。さらには、政府の肝いり政策の一つだからなのか、盛んに「新NISAが」という報道も見聞きするけれど、まだ始まったばかりの制度で実際に目一杯投資しているとしても360万円が上限だったかな、それの二割三割と言うのであれば、不安にはなるだろうけどありがちな話だと思うし、そういう短期向きの投資なのではないのだから、ここで一喜一憂しても仕方ない。流石にメディアも、言い訳のように「新NISAは...」とか、それなりにフォローするような説明も含めているけれど、それでは視聴者の興味を引けないのでやっぱり「リーマンショック以上の大暴落」みたいな見出しやトップを使って、何となく不安を煽っている気がします。円高だって、機能は141円台まで上がったのに、今朝は米国の状況から144円台まで下がっているし、もう暫くはこういう状況は続きそう。

ネットの名言の一つに「数字を言っているときには割合を、割合を言っているときは数字を見ろ」と言うものがあります。数値だけ見たら大きな変化も、全体の割合から見るとそんなに大きな変化や違いでは無い場合もあるし、逆に何十%変化したと言っても、実際の金額や台数とか見たら実は母集団はそんなに大きくない場合も有りますし。今回も「リーマンショック時以上の下落幅」と言われているけれど、当時の株価は12,000円位から最安値で7,000円位(確か一時7,000円を切って6,000円台になったはず)迄下がって、4,000円以上の下落を記録しましたが、元の株価今回は40,000円台から30,000円台だから、ベースに比べた割合で言えば今回の方がまだ小さい変化。ノンビリ構えていろとは言わないけれど、一番損するのはそういう言動に踊らされてパニックで損切りしようとどんどん売り注文をする事じゃないのか、というのは素人の自分でも判断出来る事だと思う。逆に資金に余裕があるなら、株価が下がった今が買い時なわけで、そういう判断が出来る人が投資には向いているんだろうなぁ。

実際問題、ちょっと前の春闘の時には過去最大の賃上げが実現して、それは中小企業にも波及をしていたわけで、そこにこの円高傾向が暫く続くようならば、懸念されていた輸入品の価格も落ち着いたり下がる可能性もあるわけで、そうなると物価上昇に賃金上昇が追いつく曲面も生まれてくるかもしれない。為替レートがどれくらいでいったん落ち着くか分からないけれど、このまま145円位で暫く定着するならば、輸入品の価格も少し下がってくるのも早いんじゃないだろうか。過去の動きを見ていると、バブル崩壊直前には38,000円台だった株価は、その後半年余りで22,000円台まで下がってしまい、さらに16,000円台まで下がっていき、その後は1万円も切る状態になり、所謂「失われた30年」が始まるわけですが、当時と比べると日本経済はヘルシーになっているし、まぁ前回のようなことはないだろうと思うのですが。今日はまだ前日のパニックの影響が残るかもしれないけれど、今週後半に掛けて落ち着いてくれば、またすぐに35,000円位までは戻すんじゃないだろうか。それで為替が140円前後で安定してくれれば、日本としては御の字だと思うけどなぁ。

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