2024年7月11日

金属フィルター

私は昔からコーヒーが好きで、今でも非に何倍か飲むんですが、母親が以前喫茶店を経営していて手伝わされていたこともあり、ドリップでもサイフォンでもコーヒーを淹れます。個人的には安定してコーヒーが淹れられるサイフォンが好きなんですが、今持っている物が3杯用の小さい物なので、来客時とか少し多めに入れたいときはドリップで淹れたりします。

で、そのサイフォン。一番の課題はフィルター部分で、一般的には金属製の枠に布製のフィルターを巻いて使用します。使い始めは、コーヒーの粉を入れた鍋に水とフィルターを淹れて、1~2時間位煮出して布を育ててから(目を詰めてコーヒーを染みこませて布臭さを取る)使い始めます。それでも、毎日淹れていても一月位はまだ布の目が粗くて、上から下に落とすときにあっと言う間にコーヒーが落ちてしまいちょっと慣れが必要ですね。ちゃんと育って、良い具合に布フィルターが馴染むと、アルコールランプを外して、上から下にコーヒーが落ちるときに綺麗な泡が出るんですが、それを見るのが楽しみだったりします。で、使い終わった布フィルターは綺麗に注いでから、水を入れたコップに浸して冷蔵庫で保存するという手間も。そんなこともあって、暫く前から布フィルターの代わりにドリップの紙フィルターのような丸い紙フィルターを使い始めました。まぁまぁ使えるんですが、やはりちょっと目の詰まり具合が少し荒いのか、細かなコーヒーの粉が残ったりするのが気になっていました。ただ、手軽さでは段違いで暫く愛用していました。

で、一月位前かな、もしかしたら金属製のフィルターが有るんじゃないかと閃きました。実はこれも数年前、紙フィルターのドリップ用に、金属製のロートが有って、それだと直接粉を淹れてお湯で抽出すると、微細な金属の穴からコーヒーが出てきて、紙フィルターではフィルターに残ってしまう油分なども抽出できるというもの。これは良さそうと早速購入したんですが、実際に使うと不満も多くて、一番困ったのはやはり金属製なので目が粗くて、そこを通過してしまうコーヒーの粉がかなり多いこと。また、紙フィルターだとそこにお湯が保湿されて蒸す効果があると思うんですが、金属フィルターだとお湯は直ぐに抜けてしまうので、淹れ終わったコーヒーの味が味気ない気がするんですよね。結局何度か使っては見た物の、どうも期待外れの印象が強くて、今では棚の奥に仕舞い込んでしまいました。今回購入するときに、同じ不安を感じたんですが、物は試してAmazonで国内メーカーの物を購入して翌日には届いたので早速試してみました。結果、これ駄目ですね。

一番困るのは、お湯が上のフロート上がるんですが何故か途中で落ちてきてしまう。アルコールランプの火力の問題かと、新を多めに出して使ってみると、その時はお湯は上のフロート に止まりますが、下からのお湯がボコボコと上で暴れるので、豆から上手くコーヒーが抽出されない。何度かアルコールランプの位置や当て方を工夫して試してみましたが、本来ならば2~3分位ポコポコと抽出しなきゃいけないのに、1分もしないうちに落ちてきてしまいます。当然抽出されたコーヒーも、コーヒーいろのお湯みたいな感じで、本来の旨味も匂いも感じられない。で、折角購入しましたが一週間もしないうちにこちらもお蔵入りとなりました。再び紙フィルターにして見ましたが、やはりこちらの方が安定していますね。で、逆に、これまでは扱いが面倒だからと暫く利用していなかった布フィルターにまた戻ってみようかという気持ちがだんだんと出てきました。そういう動機付けをさせてくれたという意味では、今回の金属フィルター購入も無駄では無かったのですが。新しい方法を否定するわけでは無いけれど、肝心な機能(=コーヒーの抽出)が不完全では、それ以外のお手入れとか保管の手間が簡単でも、やはり意味ないですからね。

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