2024年7月1日

現金利用率

二日後から利用開始される新紙幣の話題も、テレビ等でよく見るようになりましたが、FeliCaとか自国で開発しているのに国内の現金決済は未だに6割もあるという記事昨日帰国したSingapore旅行では、結局現地で現金を使用したのは1回だけで、それ以外は、ホテルの決済は予約時に登録したクレジットカードに、買物や交通移動(SMRT)はApple Payで全てすますことが出来ました。唯一1回利用したのは、Changi T3のホテルへ続く通路横にあったスタバで、これは貯まってきた現地通貨の特に効果を処理したいと思ってわざわざアイスコーヒーを購入したもの。特に必要に迫られて利用したわけでは無いから、それが無ければ今回も現金未使用の旅行になるところでした。

新紙幣が発行されても、現行の紙幣は勿論其れ以前に発行された旧紙幣はそのまま利用出来るのだから、新紙幣発行が旧紙幣の入替になるという理屈が良く分からないんですよね。それよりは、それこそ新NISAとかより有利な投資とか、ちょっと問題はあるけれどふるさと納税のような節税と利益に繋がるような施策を出した方が、家庭内に眠る現金を引き出す効果は大きいんじゃないのだろうか。その場合だって、結局は銀行口座にある自分の預金が相手に動くだけで、結局は電子的に処理されるわけだから、タンス預金の解消には繋がらない。それこそ、旧紙幣と新紙幣を交換したり+5%のインセンティブがつくとか(100万円分を交換したら105万円分の新紙幣が貰えるとか)、そう言う「実弾」を用意しないとタンス預金は出てこないと思うなぁ。

記事にも書かれているように、券売機とか販売機の更新はコストも手間も掛かる大変な作業で、個人の店舗とか中小のお店では大変なことだという事は容易に想像出来ます。昔だと、レジ係というか専門のスタッフを置いて生産処理をしていたところを、自動券売機を置いて人件費削減と思ったところに、今度はその自販機の更新で人件費が吹っ飛ぶくらいのコストが発生しては、一体何のためなのかと恨みたくなるかも。まぁ、政府も別に意地悪したくて新紙幣発行をするわけでは無く、偽札防止だとか色々理由有るのだから仕方の無い一面もありますし、だからこそ何年も前から周知期間も取っているわけで、そこは仕方ないのかなぁ。自分が良く行く床屋さんも、以前は現金精算のみでしたが、一年くらい前かなぁ、AirPayを導入して電子マネーやクレジットカード決済対応となったんですが、私がクレジットカードでの精算をお願いすると、どうもその手順のあやふやさから余り利用されていない雰囲気。このお店は、年齢層的には私よりも若い世代が多いと思うので、そんなに現金に確執する人も少ないと思うけれど、個人経営では手数料が発生するクレジット精算よりは現金精算の方がありがたい事も有るだろうし。

今回Singaporeで感じたのは、自動販売機が日本と比べてかなり少ないので、貯まった小銭とか小額紙幣を手軽に消化する機会が無いこと。日本だと、そこかしこに自動販売機があるので、ちょっと小銭が貯まって邪魔だなと思ったら、お茶とかコーヒーを購入してポケットを少し軽くすることが出来ます。コンビニでちょっと買物をしても良いけれど、あれ税金がかかるから支払の金額が最後まで分からない事と、逆に自販機では使用出来ない日本で言う所の1円とか5円硬貨なんかも戻ってきたらますます困ってしまう。もう何年も前の話だけれど、仏壇の掃除をしていたら祖父かその前の先祖が入れていたと思われる、戦前の紙幣とか出てきてビックリしたことがあります。そのまま額面の金額で使用するよりは、多分古銭として扱った方が価値は合ったと思うのですが、そういうお金が全国で600兆円もあるとなると何とかして吸い出したいですよね。やはり「旧紙幣・新紙幣交換キャンペーン」みたいな事が必要だと思うけれど、よくよく考えたらそれってそのまま「詐欺行為」にも使えるような話だよなぁ。実際新紙幣発行にともない、以前の紙幣が利用出来なくなるとか、クレジットカードの更新が必要とか、そんな詐欺電話があちこち掛かってきているらしい。そういう詐欺行為の先を行くような紙幣移行したくなるアイデアを、先ずは財務省なり造幣局なりから出してほしいなぁ。 

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