2024年7月24日

AI幹事2.0

AI幹事」なんて言うサービスがあるんですね。お客さんの手元の様子をカメラで認識して、飲み物の補充や料理の注文なんかをしたり、乾杯の音頭を取ったりと、まさに飲み会の「幹事役」として動作するという物らしい。サンプル動画を観てみると、音声に関してはテキストスピーチで会話しているから、ちょっと発音とか読み方で変な部分が感じられるけれど、殆ど問題無いと思う。カメラでテーブル上を認識していて、どの程度の対応が可能なのか分からないけれど、飲み物の注文と料理の注文を提案して実際オーダーとして入れてくれるところまで会話形式で成立するならば、既存のタブレット操作での注文形式よりもより自然だし、良いんじゃ無いだろうか。

私自身は、そんなにタブレットでオーダーするお店を利用した事が無いのですが、テーブルにタブレットが装備されていてそれを操作して注文から会計までする形式(※QRコードがテーブル毎に設置されていて、そこから自分のスマホで特定のURLにアクセスして注文する方法も含む)だと、自分のペースで注文して煩わされない利点を感じる一方、どうしても疎外感はありますよね。お店によっては、注目した料理を運んでくるときに一言会話する場合や、お冷やの補充など全く会話が無い訳ではないけれど、やはり精神的にというか空間的に何か分離されて隔離されている雰囲気を私は感じ仕舞います。とは言って、逆にしょっちゅうお店のスタッフさんや店主さんが「美味しい?」「気に入った?」「何か追加します?」とか頻繁に訪ねられても困りますし。個人的には、バーのカウンターに座って、時々バーテンダーさんが手元の様子を見ながら声を掛けてくれるくらいが一番居心地良く感じます。

「AI幹事」という事なので、このAIはお客さん側の存在な訳ですよね。となると、例えばお客さんがその宴会の予算、各自の料理や飲み物の好み(可能ならばそれぞのかお写真とリンク)、過去の履歴、アレルギーとかの禁止事項、この後の予定等のプロファイルを準備しておいて、当日この「AI幹事」にデータを転送すると、幹事として120%のパフォーマンスを発揮してくれる、というのが次の期待値じゃないだろうか。何なら、予約する前からそう言うデータを手元の「AI幹事クライアント」に入れて置けば、食べログとかのデータから適切な候補を選択して、そこから予約をしたら必要なデータは既にお店側の「AI幹事ホスト」に転送されていて、後は「AI幹事ホスト」が仕切ってくれる、というのが次の「AI幹事2.0」じゃ無いだろうか。さらに言えば、自分のスマホに入れているAIエージェントが、そういうお店に入るとお店の注文システムとリンクをして、お店のスタッフが担当しなくても、そのAIエージェントとお客さんが対話しつつ注文をして、飲み物が足りなくなったら「何か飲む」とそのAIエージェントがお店のスタッフ代わりの仕事をしてくれ。最後は生産処理をしたデータをお店に転送したら、何ならそのままクレジットカードで処理してしまい、お店のレジすら不要という話にもなるかも。お店側としては、接客としては注文品の出し入れと、片付け谷集中出来るから、極端な話カウンターだけのお店なら一人でも十分回せるんじゃ無いだろうか。

手元に「AIエージェント」が存在していれば、当然日々の健康状態も把握していて、飲酒日が続くようならば「休肝日」を強く勧めるし、食事のバランスなんかも提案したり。それこそ、お店の注文だけで無く、ネットスーパーでの食材の注文まで含めるように出来れば、それで有る程度の食事バランスなんか把握出来るようになるかもしれない。寝ている間は、睡眠状態をモニターしていて、脱水状態ならば水分補給を推奨したり、さらには室内の家電ともリンクをして、熱帯夜になったらエアコンを自動的に起動したり、扇風機の操作もAIが健康状態を把握しつつ操作するとか。そう言う「パーソナルエージェント」が、今の生成AI技術を利用して、数年以内に登場しないものだろうか。それこそ今のスマートウォッチが、そういう存在になって欲しいんですよね。基本スマートウォッチにeSIMが入っていてネットと常時接続をしていて、通常の動作(=パーソナルアシスタント)はネット経由でホストで処理をし、何らかの理由で通信出来ない場合にはローカルで簡単な事は処理出来る程度の機能は残したい。「AI幹事10.0」くらいには「AI幹事 for パーソナル」になって欲しいなぁ(笑)。

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