2024年7月23日

似たような話

少し前に、「国立公園に高級リゾートホテルを誘致して、インバウンドにも対応」みたいな発表が政府からあり、それに対して「国立公園を切り売りするのか」みたいな反対が結構炎上しました。 「国立公園」は、全国には34箇所あるらしく、県内だと「富士箱根伊豆国立公園(世界遺産)」と「南アルプス国立公園」の二箇所があるらしい。ちょっと笑ったのは、普通ならば「中部地区」「東海地区」に区分けされる「静岡県」が、隣接する地域の成果「関東地区」に入れられていること。

この方が説明しているように、「国立公園」と言ったって、広い公園が一つあるわけじゃ無くて、結構広大な地域が指定されるもの。「富士箱根伊豆国立公園」なんて、その三地域が「国立公園」と指定されているわけだから、ホテルどころか普通に生活しているから色々な商業施設に娯楽施設だってその中には存在するわけです。今回の場合は、廃業したホテル等を再整備して、国立公園としての付加価値を高めて、さらにそれにより公園維持荷物投げようというWin-Winの関係を作るというもの。あくまで個人的邪推ですが、今後国立公園内に「星の屋○○」が増えそうな気がする(笑)。

この話を利いていて感じるのは、この「非難のスキーム」って、少し前の都知事選で炎上した「神功外苑再開発」の時と同じだよなぁと言う事。その地域の環境や自然を出来るだけ残すために、長い時間を掛けて検討し、さらにその地域の持ち主や住民が今後も生活維持や経済的に困らないような仕組みも入れ込んで、持続性も考えられているのに、「神宮の森を守れ」とか酷いのは完全に誤解だというのに「イチョウ並木を無くすな」とか「100年の森を伐採するな」とか、それと同じような匂いがする。で、あれだけ強行に反対意見を上げていた人達は、都知事選が終わりその主張を取り上げていた蓮舫氏が予想外の残杯に終わると、本当に潮が引く以上に素早く消えてしまった。本当に危機感なり問題意識を持っているのであれば、自分達の応援候補が落選したとしても、その途中で大きな注目を集めたわけだから、それを利用してさらに運動するのが筋なのでは? 

今回の場合、元記事が短く、しかも「高級リゾートホテル」とか「インバウンドを都市部から地方へ誘致」みたいな、象徴的な単語が並ぶので、どうしてもいつも以上に短絡的に判断するような気がします。大体国立公園への高級リゾートホテル誘致が怪しからんと言うのであれば、それに準ずる自然環境の中に野放図に開発(とも言えない乱雑さで)設置されている「太陽光パネル」の問題の方が、より深刻で大きいんじゃ無いだろうか。私は、太陽光パネルを利用するにしても、例えば工場とか倉庫とか、有る程度屋上を利用出来る場所や、それこそ廃業したゴルフ場のように、大規模な開発済みの土地でそのままでは放棄されるような土地の有効利用策として設置するならまだ許されると思います。ところが、わざわざ山間部を伐採して無理矢理斜面に太陽光パネルを設置したり、建築物では無いために申請など不要なことから突然太陽光パネルが隣に設置されたりと、やりたい放題。今の太陽光発電に関しては、東日本大震災の時のどさくさ紛れに導入された非常に問題有る政策だと思っているので、環境保護とか自然維持とか言うのであれば、まずは太陽光発電の再検証をするべきだと思う。

 

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