2024年7月17日

18禁ポテチ

都内の高校で、高校生が激辛ポテトチップスを食べて救急搬送されたというニュース。このニュースを見るまでこの製品に関しては何も知らなかったのですが、こんなに大きく「18禁」と印刷されているんですね。正直なところ、18歳と言っても帯格的にも味覚的にも千差万別なんだから、年齢で区切るというのは正しいのか疑問だけれど、それ以外にも高血圧や体調不良の人は食べない、パウダーに注意するなど注意書き等も多数印刷されていたということで、まぁそれだけ限定された食品だと言うことですよね。

ここ最近は南成った気がするんだけれど、少し前には「辛い物ブーム」が有って、毎日何かの食品、ポテチだったりインスタントラーメンだったり、CMが流れていました。「有吉ゼミ」の激辛料理完食のコーナーは、今でも続いているみたいで、まぁ「辛味」というのは「甘味」同様人の味覚の中で特殊な物なんだろうか。ただ「辛味」というのは「味覚(甘味、塩味、酸味、苦味、旨味)」ではなく、「痛覚」つまり「痛み」なんですね。言ってみれば、口の中を傷つけているような物何だけれど、それが味覚と同居すると、相乗効果で味覚が拡張されるような仕組みらしい。胡椒とかのスパイス系って、こういう仕組みで料理の味を広げていくのかな。一種の化学反応に生化学的要素もからむ、ある意味人間の不思議の一つと感じます。だって、元々は毒として認識される「辛味」を食べるわけですから。韓国等では日本以上に唐辛子が食文化の中心になっているけれど、あれだって元々韓国に有った物では無くて日本の統治時代に持ち込まれたという話ですが、たまたまそれが彼らの味覚に有ったと言う事なんだろうなぁ。唐辛子の原産地は中南米で、コロンブスがヨーロッパに持ち込み、そこから世界に広がったらしいけれど、となると中南米の人が最初のこの植物を食べてみようと思った切掛を知りたいところです。

今回の事件で、このポテチ製造販売会社に対して批判もでているらしいけれど、それはちょっと違うんじゃ無いかなぁ。例えば、「18禁」とか制限事項等の提示が無く、普通のポテチと同じような形で販売していたならば、それは問題だと思う。ただ、今回の商品は、それが宣伝やアイキャッチの一つだとは思うけれど、明確に年齢制限を表記しているし、リスクに関してもパッケージに印刷して告知していたわけだから、製造会社に関しては責任はないのでは。仮に、お酒・煙草のように年齢確認の仕組みを適用したとしても、例えば家族が購入したものを高校生が学校に持ち込んだら同様だろうし。強いて言えば、その本来は食べるべきでは無い集団(=高校)に、その商品を持ち込んだ高校生という事になるけれど、まぁこれくらいの年代だと恐い物見たさとか未知への興味みたいな感じで、ちょっと背伸びしてみたい、知らない世界を経験してみたいな事は良くあることですしねぇ。だからと言って、その当該高校生を責めるわけにもいかないだろうし。学校側としても、「この商品」というよりは、校外で購入した食品の構内持ち込み禁止、みたいなルールを作るしか無いんだろうなぁ。となると、食欲旺盛な運動部なんかは悲鳴だろうけど。

「有吉ゼミ」の激辛チャレンジのコーナーは、その前に放送されるギャル曽根氏の大食いの2コーナーは好きなんですが(それでも流石に最近は飽きてきた)、3コーナー目の激辛チャレンジになると見ていられないのでYouTubeに帰るのが常。自分自身辛味に弱いので激辛どころか「辛いもの」には全く今日も無いし食指もで無いし。勿論「辛味」にも程度があるわけで、一般的なキムチ等は好きだしカレーライスだってややスパイシーな方が好みだったりしますし。まぁ、程度の問題。でも、世の中にはもっと辛いもの、もっと刺激のある物を欲する人も多いわけで、そう言う人向けにそう言う強調した食品を製造販売するのも食品会社の戦術の一つ。だから、今回の様な事件があったからといって販売禁止見たいな話には絶対するべきでは無い。いってみれば、最近流行の「多様性」の一つなわけですからね。そう言うものの存在を否定するのでは無く、自分でゾーニングして不要ならば「無視」すれば良いだけの話し。今回の件も、病院に運ばれた高校生は災難だったけれど、こういう報道がされることで、「18禁」の意味が理解されて無理に冒険することの危険性が認知されれば良いのだけれど。ただ、この年代の傾向としては、そういう話を聞くと悪乗りとして「俺も、俺も」というヤツがでてくるんですよね。その時には、分かっていてやっているのだから批判するべきだと思う。

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