2024年7月9日

160万票の不思議

東京都知事選挙の確定票の一覧が掲載されています。東京都の有権者数は約1135万人で、当日の投票率が60%余りだったので、全体の得票数は約680万票。上位10名の得票合計は約676万票なので、56人が乱立した都知事選挙だけれど、やはり10名未満くらいの候補者でそれぞれの公約を競って貰うのが一番分かりやすいし納得出来る気がする。 

意外だったのは、やはり抜群の知名度を誇る蓮舫氏が3位になったことだけれど、2位の石丸氏と37万票余りの差が付いたこと。ほぼ無名に近い地方都市の市長だった人が、話題性だけでこれだの集票が出来るというのは、SNSが発達している今の時代だからなのかもしれないけれど、個人的にはTV等のメディアで取り上げられた機会も非常に多かったことから、それまでの背景は分からないけれど言っていることは凄く良いことばかりの耳障りの良い話しなので、小池、蓮舫どちらも嫌だという無党派層に受けたというのは理解しやすい説明。

ただ、テレビ等では時間の関係で要点のみ掻い摘まんで伝えるから、どうしてもバイアスやフィルターが掛かった情報しか流れないけれど、様々な情報を比較してみると印象は180度変わる気がします。情報商材の販売みたいと言っている人が居たけれど、まさに言い得て妙の表現。SNSでは、安芸高田市市長時代の色々な発言動画も多く残っているけれど、多くの有権者は投票終了後のインタビューの様子を見て、かなり印象の違いに驚いた人も多いのでは。でも、個人的にはネット受けするキャラクターって、こんな感じの人ばかりだと思うし、そう言う意味ではちょっとダークさも無いと受けないのかもしれない。

ただ、前回の2020年都知事選挙を見てみると、小池氏が366満票余りで、対抗馬だった宇都宮氏が84万票余り、3位の山本太郎氏が65万票余だったことを考えると、今回の石丸氏の160万票余りという数字が以下に突出しているか分かると思います。それを考えると、蓮舫氏の120万票も前回と比べたらそんなに悪い数字じゃ無いけれど、如何せん200万票は獲得しないと、次点の2位だったとしても評価されないだろうなぁ。それを考えると、やはり今回の石丸氏160万票というのは、かなり異例な数字だと思うし、SNSの力も大きいのだろうけど、それ以外にも何か別の方法が無いと、ここまで得票数は積み上がらないんじゃないだろうか。例えば選挙後の報道等では、街頭演説の様子をどんどん撮影させてSNSに投稿するように言っている様子が何度か流されているけれど、あれだって陣営の専門スタッフがちゃんとした動画を流しているから、それに触発されて拡散のループが拡大したと思うんですよね。そう言う仕込みに対しての、人やお金の出所なんかもかなり掛かるはずで、それをどの様に準備したのかと言う疑問もある(某ファストフード会社の関与も言われているけれど、それだけじゃないと思うし)。まぁ、いろいろ研究し甲斐のある素材と言えそうな気がする。

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