2024年6月27日

本が消える街

佐々木俊尚氏が紹介していた記事から、消えていくリアル書店の話。浜松も、昔はよく見かけた今のコンビニ店位の規模の書店って、ほぼ無くなった気がします。今書籍を購入しようと思ったら、それこそ地元大手の谷島屋とか、イオンモールに入っている未来屋とか、そういう大手のお店しか見つけられません。

ただ、その大手の書店ですら何度か行く度に売り場が縮小していたりしていて、リアル書店の厳しさを説に感じます。また、以前は書店での万引きが大きな問題になっていて、出入り口の所には大体レジが設置されていて、そこでスクリーニングするような流れになっていたと思うんですが、今はそのレジすらも「セルフレジ」に殆ど変わっていて、申し訳ないけれど以前よりはロス率が増えているんじゃないかと個人的に心配になるくらい。まぁ、省力化されることでコストも効率化されて全体的に健全な運営なるのならば良いけれど。

でもその弊害として店内の店員さんも減ってきているので、例えば自分の欲しい書籍の場所とか発売されているのか確認したくても、先ずは店員さんを探さないといけなくて、その店員さんも数名居るかどうかなので、もうその場でAmazonで検索して、そこで見つかったらポチる、みたいなモードが最近では標準化しています。そう言う意味では、書店としても売れ筋の雑誌とか週刊誌を多く売りたいだろうから、そう言うものが中心となり、自分が好きで良く購入する文庫本とかノベル系ってどんどん棚から消えている気がします。まぁ自分が逆の立場ならば、死に筋商品は置かずに出来るだけ売れ筋商品を置きたいのは当然で、それこそコンビニのように、毎日売り切れるくらいの売れ筋商品があれば、売り場の一部に余り売れないけれど、でも有ったらすごく感謝されるような商品を置く余裕も生まれるだろうけど。

今回は書店の話なんですが、個人的には全ての実店舗で同じ事が起こっている気がします。先日もホームセンターに行ったときも、余りに広い店内で色々な物が置かれすぎていて、だからかもしれないけれどでも自分がこの時探していた商品のエリアはそんなに広くなくて、ホームセンターなのになんでお酒とか日用品があんなに大量に置かれているのか。その分、ホームセンターらしい商品を増やしてほしいんですよね。ドラッグストアーも同様。最近の店舗では、大型化しているけれど薬とかの売り場面積は多分20~30%位で、残りは日用品とか食品とか、スーパー化している状態。となると、わざわざ行かなくてもAmazonでいいや、Yodobashiでいいやという気持ちになる事が増えている気がします。課題は、一部地域を除いて当日入手出来ないことだろうと思うのですが、昨日アナウンスされたUberの買い物代行サービスみたいなものが広がったら、それを利用して探して持ってきて貰えば良いから、案外補完できそうな気がします。便利と言う言葉は、どんどん人の行動を狭くする効果があるような気がする。本を探すときが一番近いと思うんですが、不便さを楽しむという事も大切だと思う反面、そこに某かの成果(=本を発見する、新しい分野の本に遭遇する)が無いとやはり続かない。今の書店やその他実店舗は、コストカットと効率化のために、そういう「意味のある無駄」も消えてきているから、消費者の足も遠のくような気もします。 

 

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