2024年6月24日

結論ありきの都知事選

週末の報道系番組では、当然ながらもそれなりの時間を割いて東京都知事選挙を伝えているのだけれど、そこで取り上げられる候補者は56名のうち、小池氏、蓮舫氏、石丸氏、田母神氏の四氏が殆ど。で最後に「それ以外の候補者、56名が今回立候補しています」と一覧表で誤魔化されている。あまりノリ津候補者数の多さに、法律で決められている政見放送が、それぞの候補5分30秒×2回×56人=656分と11時間近く掛かる計算。指名と経歴紹介だけだって、一人30秒でも30分近くかかるわけで、まぁ全員を一度に紹介することは事実上無理なことは理解出来ます。でも、だからと言って、4人だけというのもちょっと極端な気がする。

多分色々な調査で、得票数が上位4人位で、それなりに知名度のある人を選択しているんだろうけど、それならばそれ以外のでもそれなりに信念を持って立候補している人を取り上げても良いんじゃ無いだろうか。個人的に上記の四名以外に気になっている候補は二人+一人居て、その二人は清水国明候補と今回初めて知った安野たかひろ候補。清水候補は、じぶんくらいのせだいだと「あのねのね」としてぜつだいなにんきを誇った時代を共に過ごしてきた人で、それだけだと単なるタレント候補でしかないのだけれど、今回の都知事選立候補にあたり、「災害対策」という政策一つに絞り結構地道な現地視察とか発言をしているところは、個人的には凄く好感が持てる気がしています。都知事選での当選は望めないだろうけど、都議会議員とか都下の市議会議員等として出来れば今後も活動して欲しいなぁと言う気がします。もう一の安野氏は、今回初めて知ったのだけれど、ざっと見た立候補者の中では提案内容が一番纏まっていてしかも要所を押さえている印象を受けたから。上位の四人の候補の中で、小池氏は現役という事も有りそれなりに具体的な提案なり公約をまとめているけれど、その他の三人はそういう部分が弱く感じるわけで、こういう安野氏のような提案をしていれば、もう少し彼らから受ける印象も変わるのだろうにと言う気がします。

で、「+一人」というのが、ネット界隈では有名な「ひまそらあかね」候補。ネットでは「暇空茜」のハンドルネームで有名(悪名?)で、東京都に対して監査請求をして勝ち取り、現在も係争中と言うなかなか面白い人物。その発言や行動には疑問も感じる部分も多くて、毀誉褒貶な部分も多々あり味方も多いけれど敵はもっと多いという感じの人物なのだけれど、経済的に余裕があることもあって東京都に対して監査請求をして、正直東京都の暗部みたいなところ(地方自治体全体に言えるのかな)を暴いているのだけれど、一般のメディアからは殆ど取り上げられないために、知る人ぞ知ると言う所が勿体ない気がする。彼の活動で「公金チューチュー」なる言葉も生まれてきていて、私も初めて知ったいい加減な補助金だとかNPO支援みたいな話が出てきて、これって金額的にはまだ少額かもしれないけれど、多分同じような話は全国どこでもあるんだろうなぁと感じる内容。彼も、都知事に当選するのは無理だと思う時、地方自治体議員になることも本人は望まないだろうけど、殆ど通ることのない監査請求が受理されて審査されて東京都側に是正勧告が出ている話は、もっと知られても良いんじゃ無いの。対小池陣営等は絶好の攻撃材料になると思うけれど、どうじにひまそら氏は蓮舫氏とか小池氏以外の候補者にも噛みついているところがあるから、まぁ彼らとしては手を出さない無視しているのが一番と言う理解なんでしょうね。

投票日まで二週間を切って、いよいよ選挙戦も激しくなっていくタイミング。主目的は、次の四年間東京都をどの様に運営するのか、その責任者を選出するせんょなんだけれど、一方で色々な人が自分なりに現在の問題点を出して、その解決策を提示することで、その責任者が気がついていない、出来ていない、やらない問題点を明確化して、見過ごされていた解決策へと繋げる機会でもあると思うんですよね。少し前の静岡県知事選挙でも、実は鈴木・大村両候補の政策は、そんなに違わなかったと思うので、どちらの候補者が県知事に当選しても、実はこれからの静岡県はそんなに違わない未来になるのかもしれない。でも、今回の都知事選挙を見ていると、現職の小池氏以外の立候補者は色々な施策や提案を出しているのだけれど、どうも主語が「東京都民」から外れているものも多い気がします。勿論、東京都という自治体が、他の46道府県と比べてかなり特殊な存在であり特別な存在であることは事実何だけれど、でも先ずは東京都民の為に何が出来るか何をやるべきかという事が最優先されることに違いは無いと思うんですよね。それなのに「国民が」とか「反自民で」とか、そんな主語で語る人はやはり目標というかゴールは別の所にあるんだろうなと言う印象を受けてしまいます。

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