2024年6月19日

公約とは

東京都知事選挙で、実質的に一騎打ちになると思われる小池氏と蓮舫氏が、それぞ公約を発表。こう言うのって、現職側は実績を強調しつつより支持が得られそうな物を入れるのに対して、挑戦者側は現職側の不備や未達部分を取り上げて批判しつつ、自分はこうするという「売り込み」が大事だと思うんですよね。よほどの失敗とか悪政をしていない限り、やはり現職側が有利だと思うし、それに対して挑戦者側は現職支持層からも票を奪わないとなかなか勝てないと思うから。

両者の公約を見て感じるのは、小池氏側が具体的な提案・目標を設定しているのに、蓮舫氏側は漠然としたイメージでの公約が多いという事。小池氏がこの後四選を狙うのかどうかは分からないけれど、その場合は今回の公約が判断大領になるだろうし、当選したらしたで追求される事柄になるから、余り変なことは言えないという事はあると思うけれど、有る程度具体的な言い方になっているのは分かりやすいと思う。一方の蓮舫氏も、取り上げている分野はまぁ分かるんだけれど、良くします、改善します、検証しますという一般的な言い方で、具体的に何をしてくれるのか、どういうことを考えているのか良く分からない。各自が勝手に想像して、「こうだろう」と思い込むから、その時点では支持も生まれるかもしれないけれど、後から問題になりそうな気もします。立憲民主党が良くやる、どうせ自分達には関係無いから好きなこと言ってしまえ的な表現だよなぁと言う気がしないでもない。例えば、奨学金返済支援だとか家賃補助等は具体的な数値を入れることは出来ると思うんですよね。七つの公約のうち、具体的と感じられるのは「都内全域での学校給食の無償化」だけだけど、これだって確か多摩地域等一部地域に残っているものを対策すると言う話だと思うので、インパクト的には欠ける。「都内全域で」と言う事で、恰もこれまで無かったものが都内全域に提供されるような誤解を生むような言い方でもあるなぁと感じます。

「公約」と言えば、小池氏は前回の選挙で「七つのゼロ」という公約を掲げていたけれど、流石に「ゼロ」は無理だろうと思いつつも、実際にはそれなりに成果は出ているらしい。殺処分に関しては、実際にゼロにしているようだし、三つは改善。悪化したものも二つあり、評価不能なものが一つあるけれど、総合的には半分位は公約達成し言えそうな雰囲気。その足りないところを蓮舫氏としては追求するのが挑戦者としての姿勢だと思うけれど、彼女の公約からは余りそう言うものは感じられないし、やはり自分が自分がという雰囲気が強いのだろうか。まぁ最初に「リセットする」と言っていたくらいだから、自分のやりたいように出来ると思っているんだろうなぁ。それって、民主党時代の「事業仕分け」の時と同じだと思う。

まだ告示もされていないので、実質的には選挙戦は始まっていない(始めていけない)のだけれど、蓮舫陣営はそんなことお構いなしの様子。実際に立候補の届け出をするまでは「選挙違反」にはならないので、今は静観するしか無いのだろうけど、黒に近いグレーと言われている行動や行為も幾つも指摘されているから、そちらの方でも今後揉めそう。本当にこの人達は、「まっとうな」とか「立憲主義」とか言いながら、ルールや法律を知らん顔して破ってくるから信用できない。些細なことだからとか、小さな事だからと言う言い訳をするんだろうけど(言い訳すらしないか-笑)、そう言う小さなことを平気に破る人間が一番信用できないと思う。そういう不信感の固まりが、実はどちらの候補にも感じるのだけれど、これまでの国会での振る舞いを見ていると、やはり蓮舫氏の方が傍若無人さでは抜きん出ている気がする。だから、好きな人には支持を受けてそれなりに任期もあるんだろうけど、それは彼女の実力では無いから実務に成った途端にボロが出るんでしょうね。まぁ、そんなものの集大成が、あの民主党政権だったわけだけれど。

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