2024年6月18日

出張と休暇

富山県土木部の次長さんが、オーストリア・ティーンへ出張している間に、コンサート鑑賞をしてその様子をSNSに投稿したところ、匿名の投書による批判があったという記事。「仕事の後に行ってみた」と書かれていることから、業務終了後の多分夜の部のコンサート鑑賞をしたんでしょうけど、そんなの業務外の行動なのだから、何か危険な事をやったとか、法律に触れるような行為に参加したとか言うので無ければ問題無いと思う。ただし、この記事のようにあえてハレーションを起こしたい人はSNSの時代一杯いるから、そう言う意味ではそれを書き込んだことは軽率だったと思う。

記事によれば、出張は今月の8日(土)から16日(日)の予定で、そのコンサート鑑賞の投稿は12日に行われたとの事。8日に日本を出発して、翌9日(日)は一日パッファーかな。で、10日月曜日から14日金曜日まで仕事が有って、15日土曜日に現地を出発すると、16日日曜日に帰国、という一週間の出張なんでしょうね。12日というと、中日でまぁ時差ぼけも何とか治まりつつあるタイミングだろうか。このコンサート鑑賞が、昼間のミーティングの予定をキャンセルしてわざわざ出かけたとか言うならば、それは問題だと思うけれど、業務外の例えば夕方とか夜に出かけたならば先に書いたようにそれは出張中出会っても「プライベートな時間」。どうも出張、特に「海外出張」と聞くと、出発してから帰国するまでがずっと「仕事」だと勘違いする人が多い気がするけれど、本来仕事をしているオフィスの有る場所とは違う場所へ行って仕事をするのが「出張」なわけだから、一般的な9-17の就業時間を除けば、それ以外は基本個人の自由のはず。また、今回は週末を挟むことは無かったみたいだけれど、二週間とか一月の出張で何度か週末土日の休みの日があれば、その日は自分でどこかに出かけても良いだろうし、その日まで残業で仕事しろというのは、そっちの方が問題だと思う。

うちの会社も、高いお金を使って現地に行くのだから、それに見合った分の仕事は一生懸命やって貰わないと困るけれど、かといって24時間ずっと仕事をすれば良いという物でも無いので、休む時には休むし、週末なんかもしっかり休養をしてリフレッシュするのも仕事のうち、と言われて私は最初のアメリカ出張の時には当時の上司に言われて送り出されました。現地での状況が分からないけれど、気分転換に自分の興味の有る音楽を聴くくらいなら問題無いと思う。例えば、そのコンサート会場が出張先から距離があって移動に何時間も必要で、わざわざ徹夜して鑑賞に行ったなんて言うのはダメだけれど。宿泊先の近くでコンサートがあったので、勿論自腹でチケットを購入して2時間堪能した、位なら全く問題無いと思う。うちの会社の以前の出張規程だと、出張期間中に有休取得は許されない(特例はある)けれど、出張の前後に有休を付ける事は許されていて、その場合は出張先への往復の旅費分は出して貰えるんですよね。有休期間中のホテル代は自腹だし、その間の手当も無し。実は私、姪っ子がカナダで生まれたんですが、そこへ両親を連れて行く予定を申請済みの所、どうしてもその時期にアメリカの研究所へ2ヶ月程行って欲しいと出張が決まり、そこで最初に両親をカナダへ連れて行って、シカゴで日本に返した後私はそこから出張先へ移動して仕事をして戻ってきたことがあります。その時は、日本から出張先(アメリカ国内)の往復旅費分は支給されたので、自分のカナダ行きの旅費はほぼ丸々浮いた計算になり結構助かりました。その会社のポリシーもあるだろうけど、結構自由度はあったと思います。

今回は「公務員」という事で、風当たりが強いという事も有るんでしょうね。でも、匿名で「現状を憂う公務員」とか名乗っているのって、本当に公務員じゃない気がする。これって、少し前にもあった「警察官/消防隊員が制服のままコンビニ寄っている」とクレームするのと同じ話だと思うなぁ。しかも、別に不祥事を起こしたわけではないのに、あえてそれに結びつけようとした内容にしているのは、もう行為として卑怯だよなぁ。本当に「公務員」ならば、その自分の告げ口行為が公務員として恥ずかしい行為であり、県民の信頼失墜に繋がると思えよと小一時間。あるいは、自分もその海外出張に行きたかったのに選に漏れたから八つ当たりしているのだろうか。いずれにしても、みっともないの一言だよなぁ。上司も「誤解を招かないようにするべき」と言っているらしいけれど、「仕事の後に」と書いていたならば、「帰国後本人に確認するが、業務時間以外の自由時間の行動であれば問題無い」と言ってしまう方が、今後同様の告げ口も無くなると思うのだけれど。こう言う「言ってみたら効果があった」という成功体験が、二人目、三人目と模倣犯的な行為を誘発するんですよね。

0 件のコメント:

コメントを投稿