マイナンバーカード偽造に関しての読売新聞の記事。少し前に名古屋で大規模な偽造カードで大きな被害が発生した事件があったけれど、最初そのニュースを聞いたときに「なんで個人認証出来るマイナンバーカードを偽造できるのか?」と不思議でした。後からの記事などを読むと、どうもSoftbankの販売店で、身分確認のマイナンバーカードを目視だけで通して契約成立にして、それで偽造カードでスマホが購入出来、そこから犯罪に繋がったという事らしい。本物のようなカードデザインのベースに、本人の顔写真と最もらしいマイナンバーを印刷すれば済むわけだから、剃りゃぁ数千円程度のコストで何万枚も複製できるわけだ。
今回の事件は、マイナンバーあるいはマイナンバーカードの不備というよりは、対応した業者の不備なわけで、これを理由にマイナンバーカード不要論を言うのはおかしいと思う。少し前に、どこかの病院院長がお面を被ってマイナンバーカードの健康保険の受付を突破したとか言う記事が取り上げられたけれど、それよりも酷い「手抜き利用」なわけで、それはマイナンバーカードの責任では無く、その販売店の問題だと思う。それに、同じ事は運転免許証でもパスポートでも、成功に印刷が偽造されていれば、目視だけで判断するのは限界があるわけで、だからこそICチップ入りのマイナンバーカードが期待されるわけです。でも、その機能を使用しようと思うと結構大変な端末導入が必要なわけで、そこが一番のネックだと思うし、普及させるデジタル庁側としても、もっと支援なりをするべきだと思う。
マイナンバーカードのICチップには、スマホのNFCでアクセス出来るわけだから、そのカードをスマホでスキャンして、そこでPINを入力するようなアプリは簡単にできると思います。そのICチップのデータとPINをサーバーへ投げて、サーバー側でそれぞのデータを検証して、正しければ「OK」、違うならば「NO」の回答だけを返すアプリなら簡単に作れるのでは。お店側としては、それによってそのマイナンバーカード保有者と確認出来るわけだし、仮に他人のカードとPINを悪用している場合は、写真で確認することで、さらにトラブル回避出来ると思う。勿論、それでも100%完全では無いけれど、今よりはよほど正確にかつ正しく本人確認が出来るはず何ですよね。
マイナンバーカードの普及率が、まだ数%だと言う事も、やはりそれを利用するメリットがまだまだ少ない事が大きいと思います。保険証の代わりになると行っても、国民の誰もが毎日使うわけでも無いし、病気とか怪我をしたときに始めて保険証を利用するわけだから、その代替になると言われてもさらにイメージが沸かない。運転免許証にしても、車を運転する人は運転時に携帯しないといけないけれど、だから取って何かの時にそれを提示して何か処理をするようなことは、違反でもしない限り無いわけで、こちらも頻度的には弱い。例えば、クレジットカードと自分のマイナンバーが紐付けできて、クレジットカード代わりに利用出来るみたいな事なら毎日持参するかもしれない。でも、既にスマホで実現しているからマイナンバーカードに展開しても余り旨味はないでしょうね。税金の自動計算とか引っ越しなどでの住所変更手続きを、銀行とか一括して対応してくれるとか、そういう「人参」がもっと欲しい気がします。
0 件のコメント:
コメントを投稿