昨日投開票のあった静岡県知事選挙は、事実上の鈴木康友候補(立憲民主党・国民民主党系)と大村慎一候補(自民党系)の一騎打ちになりましたが、7万票余りの差で鈴木康友氏が次の静岡県知事に当選。今回は鈴木氏を応援していたので、結果としては良かったのですが、リニアだけで無く浜岡の原発や人口減少さらには県内経済の復興など課題難題は多数有るわけで、これからの鈴木氏の手腕に期待したいところ。ここに地域毎の得票数のリストが掲載されているんですが、元々西部地区地盤の鈴木候補と、中部地区地盤の大村候補という抜け分けは予想通りでしたが、大票田の浜松市中央区で12万票近くの差を付け、それ以外の西部地区各市町村でも鈴木氏がリードし、大村氏の中部・東部地区でのリードを大きく上まわった事が、最後の7万票余りの票差になった事が分かります。
その二人とは別に、個人的に一寸気になったのが、今回共産党恵候補が10万票余り獲得していること。前回(2021年)、前々回(2017年)、川勝 vs 自民党候補の一騎打ちだったんですが、その前の2013年や2009年には共産党候補も出馬していて、その時にはどちらも6万票余りの得票でした。それが今回4万票近くも票を伸ばしているのはちょっと不思議です。共産党支持者には、高齢者の方が多いと言われていて、それ故に年齢カーブから徐々に支持者が減っていくと言われているけれど、何故に今回4万票も増えたのだろうか。6万票から+4万で10万票というのは、かなり大きな増加だと思うんですよね。若い世代の支持率が増えているとか、高齢者の投票率が上がっていたとか、その辺の選挙分析を聞いてみたいところ。
ところで、以前の県知事選挙の状況をwikiで見ていて、川勝知事初当選の2009年の選挙戦では、自民党候補と僅か1万5千票余りの僅差で川勝氏が初当選しているんですよね。当時の民主党は、川勝候補と海野候補と分裂選挙に夏ていて、川勝候補もかなり票を食われた気がするんですが、この時にもう少し自民党が踏ん張って逆転をしていたら、その後の県政混乱も無かった気がするなぁ。まぁ、2009年と言えば、麻生政権の時で民主党が完全に自民党を上まわる影響力のあった時ですから、かなり苦しい時だったことは事実。それでも、この時の結果を見ると、ちょっとした歴史の悪戯みたいなものを感じるところです。今回も、自民党がもう少し知名度のある候補を選んでいたら、結果は変わっていただろうと思うなぁ。
新知事に最初に求められるのは、やはりリニア問題だと思います。自然保護とか大井川の水問題とか色々あるけれど、正直なところ川勝知事はそういう理由を託けてゴールポストを動かし続けていたように思います。懸念は懸念として指摘するのは良いけれど、その対応策が提示されると今度は別の理由付けをしてのらりくらりと結論を先延ばしにする。川勝元知事のように、駄目な理由をひたすら探すのでは無く、どうしたら前進出来るかの前向きな考えを共に出す事を、県知事側もJR東海側もリセットして再スタートして欲しいですよね。リニアの静岡県への波及効果は、現在の東海道新幹線の県内停車の増加という形で期待出来るわけだし、それで十分だと思うし。後は、浜岡の再稼働かなぁ。経済対策として電力料金の引き下げは必須だし。経済成長のためにも、電気エネルギーのコストは重要ですからね。まずは鈴木県政に期待したいですね。
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