2024年4月11日

HND-HNL/-NRT (9) - 帰国日(2)

名残惜しさを感じつつ機内でミモザを頂いている内に、どんどん乗客も搭乗してきます。ビジネスクラスの席は、前の方はびっしり埋まっていましたが、離陸後トイレで後ろに移動してみたら結構空席が残っていました。時期にもよるだろうけど、プレエコくらいを購入して、アップグレードポイントを利用するのも良いかなとちょっと思います。

A380は巨大な機体ですが、2Fに一箇所、1Fに多分二箇所、計3台のボーディングブリッジ(PBB)が接続しているので、搭乗時間は結構早いですよね。ドアクローズまで30分位で、プッシュバックが始まったのは定刻(11:35)よりも早い11:30頃でした。暫くして機体は海沿いの滑走路へ向かって行きます。ここは2本の主平行滑走路と、それと斜めに交差する短めの平行滑走路がありますが、着陸はターミナルに近い地上部分のRW08L/26Rを使用し、離陸は海側のRW08R/26Lを使用するようになっているようです。この日もテチテチと海沿いに移動して、滑走路に正対すると直ぐに離陸開始となりました。流石に大型機のA380、B777と比べても離陸滑走時間は長いし、浮き上がる時の感じも「よっこらしょ」という感じです。離陸したのが11:50と普段よりも早めの出発なので、成田到着も早めになりそうな期待が生まれます。

暫くしてミールサービスが始まり、まずはANA名物のアミューズと飲み物のサービス。私は、このANAのアミューズで、特にチーズバーとか、苦手なものに良く当たるんですが、今回はポキのサラダと生ハムのブルスケッタみたいなもので、これは自分の好みにあっていて楽しめました。ただ続いてオーダーしたメインですが、前菜、メイン、デザートと、全部トレーに乗せられてワンプレートで配布されたのにはガッカリ。前菜で、もう一杯白ワインを飲んで、その後メインのステーキは赤ワインで、と事前に作っていたPlan-Aが失敗です(苦笑)。コロナ禍前だと、前菜のプレートにパンとか乗せて、それを食べ終わると前菜のお皿を下げてメインのお皿と差し替えていたと思うけどなぁ。大体、前菜にまだ手を付けていないのに、いきなり暖めたメインのステーキを出されても、メインを食べる頃には冷めてしまうだろうし。仕方が無いので、最初にまずステーキを一口頂き、その後前菜を少し食べて、またステーキに戻ってみたいな食べ方をしましたが、どうも不満です。特に、ANAには珍しくこのステーキの焼き加減もミディアムレアで丁度良かったし、ソースもタマネギの甘みのあるソースで美味しかっただけに残念。また、食べ始めたところで、デザートのアイスクリーム(ハーゲンダッツ)を配り始めていて、新幹線のアイスみたいにカチカチに凍っているのかと思ったらそんなでもなく、実際に食事が終わって食べる頃には結構溶けてしまい、これも残念。コロナ禍後の効率化や省力化の為もあるんでしょうけど、ミールサービスがどんどんつまらなくなっている気がします。それは自由にオーダーできる軽食メニューにも表れていて、一時期と比べると品数が減っている気がするし。そうそう、そのハーゲンダッツ(バニラ)はアメリカ製でしたが、日本の同じ物と比べるとカップサイズが大きくて(深くて)、1.5倍位分量が合ったと思います。また味も、日本のバニラ味よりもあっさりしている感じで、個人的には量は多いけれど味はこっちの方が好みかなと感じました。

食事の後は、ここに来てワインが利いたのか眠気が襲ってきたので、シートを倒して暫く休みました。目が覚めた時は、成田まで2時間位のところで、気がついたCAさんに「何か軽食でも」と言われましたが、特に食べたいものも無いのでそのまま着陸までウトウトしながら過ごします。房総半島の銚子沖くらいから少し揺れてきましたが、ぐるっと反時計回りに成田空港へアプローチすると、A滑走路のRW16Rへ着陸したのが丁度15:00でした。着陸しても、やはり機体が大きくて重いからか結構制動距離がかかり4サテをかなり通り過ぎてから左手の誘導路に出ると、45番ゲートを目指します。それでも、一番近いゲートなので15:06にはゲートインをして無事に到着しました。

2Fのボーディングブリッジは、まずはFirst Class優先で乗客が降りてからBusiness Classの乗客が外に出ます。入国審査場は中央ビルに有るので、4サテ→3サテ→中央ビルと長い距離を移動して、入国審査場のある1階下に降りるエスカレーターに乗ったらビックリ。その手前にある検疫ブースをはるかにはみ出て入国審査待ちの行列が長く伸びています。どうも、外国人の入国者がオーバーフローしているようで、空港の男性係員が「日本のパスポート保有者は、こちらを通ってください」と"Crew"用の通路に誘導する様な状態。その先も通路一杯に順番待ちの外国人入国者が溢れていて、やはり空港職員の方が「1列分空けてください」と、その奥にある日本人用の入国審査ブースへの動線を開けるのに必死でした。その日本人・日本永住者用の顔認証システムは、待ち時間0で通過。いつもの様にパスポートにスタンプを押して貰い、次は税関の通過です。事前にVisit Japan webで申請書類を準備してあり、着陸して直ぐにスマホを接続して、QRコード画面も準備済み。今回は、有人カウンターが混雑していたけれど、自動ゲートの方は空いているので、そちらへ進むことに。パスポートスキャンをして、QRコードをスキャンして、画面で「OK」をタッチして処理は完了。その後の税関職員の居るゲートも、直ぐに顔認証されてあっと言う間に通過出来ました。以前と比べると、かなり手順が改善されているように思います。これなら、深刻手荷物が無い時はこっちの方が便利だと感じます。で、外に出ると入国した人達やその出迎えの人達等でごった返した状態。正直、成田はカオスだぁと感じた入国でした。こんな状態は、コロナ禍以前のどんどん訪日観光客が急増していた頃以上のように感じます。地下に降りてみると、当然京成とJRの乗り場も混雑していて、インバウンドが増えるのは良いけれど、色々な意味で日本のサービスのキャパオーバーしているんじゃ無いかとも感じられる光景でした。

この後はいつもの様に、成田エクスプレスで品川まで出て、品川で夕食代わりのお弁当を購入して新幹線へ乗り継ぎ。夕方には浜松駅に戻れましたが、なんせ荷物があるので今回はゆったりとタクシーを利用して帰宅しました。今回も特に大きなトラブル無く、無事に旅行することが出来感謝です。(続く...)

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