2024年4月13日

身の潔白は証明されたけれど...

XのTLに、水原一平氏に関しての訴状へのリンクを紹介していた記事があったので、そこから訴状を落として内容を見てみました。と言うか、一部ずつですが翻訳した文賞も書かれているけれど、私の拙い英語能力でも「こりゃぁ、酷いなぁ」と感じるほど、この事件は最初の印象(素朴な願い?)から程遠いものだと認識させられました。 

大雑把にまとめると、

  1. 2018年にエンジェルス入団時に作成した、給与振り込み用銀行口座開設に水原氏も(通訳として)立会、それによって口座アクセスに必要な情報も入手していた
  2. 口座の設定を変更して、大谷選手には分からないように口座の資金を流用して、ギャンブルにのめり込んでいた
  3. 会計士などへは、大谷選手が望んでいないと拒絶をし、大谷選手は知られないように工作していた
  4. 銀行からの問い合わせなどの対応は、自身が大谷選手に成りすましした事もあったらしい
  5. 野球賭博にだけは手を出さなかったけれど、それ以外の賭博や、さらにはトレーディングカード等の転売などにも利用していた
  6. 結果、210億円位勝ったけれど、280億円位負けて、差引70億円位のマイナス状態らしい
実は、最初にこの事件を聞いたときには、偶々ギャンブルの沼に最近はまってしまった水原氏が、つい出来心で大谷選手の口座資金を流用してしまい、それが止められなくなった、位の話かなぁと思っていました。しかも、ここ1年位の間の話だろうと。でも、実際の捜査内容を見ると、長期間にわたりしかもかなりしっかりと胴元とも繋がりがあり、非常に悪質であることは確実。しかも、大谷選手の信頼を悪用して大胆な行為で口座からお金を窃盗しているわけで、なんでこう言う事を裏でやりながら、表ではあれだけ大谷選手の信頼を勝ち取り、それ故に本人自身への人気も大きかったのか、その二面性が良く分からない。「ジキルとハイド」じゃ無いけれど、大谷選手と一緒にいるときが「良い水原さん」で、それ以外の時は「悪い水原さん」という使い分けというのか自然とそういうモードになってしまうんだろうなあ。水原氏の行為が、それだけ完璧だったと言う事なんだろうけど、でも大谷選手の会計担当者とかも幾ら成りすましで騙されていたとはいえ、何で直接確認したりする事が無かったのだろうか。大谷選手と話をするときには、どうしても間に通訳の水原氏が入ることになるから、そこで上手くかわされてしまったんだろうか。

今回の報告書で、大谷選手の潔白は完全に確認されて、ちらほら散見された大谷選手共犯説とかは一蹴されたわけだけれど、大谷選手本人にとってはやりきれないでしょうね。TLでも言われているけれど、本当に支えてくれる奥様の存在が唯一の救いかもしれない。その水原氏、全てを認めて更なる捜査に対して協力することで、それなりの減刑が期待出来るそうだけれど、仮に刑期を完了して社会に戻っても、社会生活に復帰できるのだろうか。これが一般的な詐欺罪とかなら、まぁ世間も忘れてくれるだろうけど、大谷選手を相手の詐欺行為の本人となると、10年20年過ぎても世の中は記憶している気がするなぁ。お父様が米国で寿司職人をしていて、水原氏も以前は経験があるらしいけれど、そういう方向で社会復帰するしか無いかも。もうどんな形でもよりを戻すことは出来ない事は確実なわけで、それならそれで多分捜査機関の本命である違法ギャンブル組織撲滅の強力とか、最後には何か貢献して終わって欲しいですよね。後は、これでスッキリして、大谷選手が昨シーズン以上の活躍をすることを祈るばかりです。まだまだシーズンは始まったばかり。彼の活躍を、夏くらいには観に行きたいなぁ。

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