ITmedia、窪田順生氏のコラムから、「撤退」出来ないイトーヨーカ堂の苦悩についての記事。「スーパーマーケット」は、日常生活の中で欠かせない存在の1つでもあって、自分が仕事を始めた頃はダイエーが初の1兆円企業になると話題になり、その後はイトーヨーカ堂が盟主になり、そして今はイオンが中心と言っていいのかな。浜松にも、駅前と今はコストコになっている場所に大きなイトーヨーカ堂があったけれど、10年位前にほぼ続けて撤退して、今は浜松には無いのかな。その代わり、しないのあちこちにイオンモールやイオンタウンが幾つも出来ていて、イオンが無ければ生活出来ないみたいな状態。
ただ、そのイオン帝国にしても安泰なわけでは無くて、ドラッグストアやホームセンターなんかも生活用品や場合によっては生鮮食品などの販売を拡大しているから大変。それに浜松当たりの田舎だと、JAもまだまだ元気なので、食品関係だとJAの店舗で購入することも結構多い気がします。浜松市内のJAでも、4箇所かな、ファーマーズマーケットが存在していて、朝の08:30とか09:00から夕方まで賑わっていて、こちらの需要も結構多いですしね。昔は町内に一つ位あった、家族経営のスーパーみたいなお店はもう殆ど見なくなったけれど、そういうスーパー難民みたいな人は一時イオンに流れていたけれど、そこから再びそういうJAとか、あるいは近所にドラッグストアーを利用する形に分散している気がします。
今回のイトーヨーカ堂に関しては、操業業種である衣料品販売の不振が原因と書かれているけれど、自宅近くのイオンモールなんかも、半分とは言わないけれど1/3位は衣料品関係のお店が入っている印象で、そこにユニクロとかしまむらとか別のライバル店も周辺に存在していとなると、スーパーで購入するメリットは、一箇所で全部揃うくらいしかないですからね。昔だと、デパート(百貨店)がそんな存在であったのが、モールやそれこそイオン・イトーヨーカ堂みたいな店舗が駆逐して行き、今度は彼らがその対象になりつつあるというのは、まぁ時代の流れなんだろうなぁ。
あと、イトーヨーカ堂に関しては、7/11の以前の好調さに助けられていた、という点も大きいような気がします。「物言う株主」から、スーパー部門の分離を言われていたのは最近のことだと思いますが、単に店舗閉鎖をして撤退してコンビニ事業に集中するのか、あるいはもう少し規模を絞って品目を厳選した「少しリッチなコンビニ」みたいな店舗を考えるのか。あくまで自分の生活範囲で感じるだけですが、最近のスーパーの生鮮食品って、価格競争第一になっているからか、品質が全体的に落ちているような気がするんですよね。あと、プライベートブランド(PB)を充実するのは良いけれど、昔のようにパッケージの簡素化とか大量製造でのコストダウンでは限界になっているので、明らかに内容を最適化(=コストダウン)している気がしています。そういう所は、価格だけで無く内容に関しても業務スーパーとかの量と品質勝負の店舗に追い上げられて追い抜かれるんじゃ無いだろうか。家族経営の「パパママショップ」は消えていったけれど、もう少し大規模な例えば市内に5~6件のチェーン店がある位のスーパーが、逆に拘りの品揃えとかお惣菜の充実みたいな工夫で、案外復活して生き残り出来る気がしますね。大量生産から、有る程度個別の要求に応えられる製品提供というのは、スーパーだけて無く今の時代どの製品にも言える話だと思う。
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