2024年3月19日

バゲッジスルー

デルタ航空(DL)が、仁川-アトランタ間で試験運用するという、米国内で乗り継ぐ国際線旅客の手荷物再検査・再預け入れを省略する制度「IRS (international Remote Baggage Scanning)」。羽田発便でも適用出来るように、米国政府と交渉中との事ですが、これ是非アメリカンやUAもやって欲しいなぁ。出来るなら、ANA/JALの日系キャリアーも含めて。それで、凄く米国へのフライトが楽になると思う。

私は経験したことは無いけれど、国際線で日本に例えば成田に到着して、そこから国内線にそのまま接続して例えば伊丹とか福岡に移動する場合、やっぱり成田で一度預け入れて荷物を受け取って税関審査を受けて、その後国内線用カウンターで再預け入れしないといけないらしい。自分が利用したことのあるのは、例えばSingapore発券で、SIN-NRT-SFOみたいな経路なので、国際線乗り継ぎの場合は最初にスルーチェックインしてあれば、そのまま成田は手荷物検査だけで乗り継げるんですよね。USの場合は、現在はその場合でも一度受け取らないといけないからなぁ。

ただ、成田とか羽田とか、国際線ターミナルでスーツケースの中身を確認しないと、良くテレビでやっている「成田税関vs密輸入」みたいなスクリーニングが出来なくなって、かなり問題になりそうな気もします。勿論、バックヤードで麻薬探知犬による荷物の確認だとか、より詳細なX線検査みたいな事はやるんだろうけど、ああいうテレビでの再現ビデオを見ていると、税関職員による勘と経験に寄るところも大きいように感じるので、そのスクリーニングが一つ無くなるのはかなり影響が大きい気もします。ただ、自分の場合手荷物の中身まで検査を受けた経験は殆ど無いし、あれでどうやって「怪しい」と睨んで個別検査に回すのか、毎回凄く不思議。シンガポール何か、本当荷物を受け取ったらそのままスルーで外に出られる雰囲気だし、変な話だけれど悪い事を企んでいれば幾らでも可能な気がするけれど、多分バックヤードで散々透視検査とかやってるんでしょうね。

到着空港での検査が軽くなる分、出発国での検査がより厳密になって行くことでバランスを取るのだと想像します。今回の場合は、仁川空港での積み込み時の検査をより厳密にするんだろうけど、園だけ負担を掛けても利便性をアピールして利用客を確保することも戦略の一つかなぁ。いずれにしても、DLで成功したら他の航空会社も追随して是非日本発便でも実施して欲しい。

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