2024年3月25日

自立進化AI

ChatGPTの登場以来、「加速」しか存在しないような、生成AIの進化。ただ、技術的には幾つか課題もあって、その一つはこの手の「AI/人工知能」に有る「学習のさせ方」なのは昔から言われていること。基本的な知識やルールは人間が準備設定学習させて、そこから初めて「使えるAI」が出来てくる。ただその部分は、偏りがあっては結果も偏った物になるし、より効率的なルールや学習方法を考えないと、生まれたAIも使い物にならない。で、SFの世界では題材として結構搭乗する「自己学習型」あるいは「自立型」AIが登場して、AIが必要な生成AIを自動的に生成してくれるという技術が、ちょっと意外にも日本から登場したという記事。 

結論から見てみると、今回の自立生成AI(表のId.4~6)は圧倒的。特に、より多くのパラメーターを使用してより精度が高いはずの生成AIと比較しても、それを勝るような結果を出していて、つまりそれだけ効率良く学習をしてより制度の良い知識を獲得していると言って良いのでは。

その性能だけで無く、短時間(1日程度)でリソースも消費せずに開発出来るという、まさに夢のような生成AIシステム。何か美味しいところばかりで嘘みたいな話何だけれど、実際に性能比較までしているのだから現実にあるんでしょうね。そう言えば、ChatGPTが公開されて大きな話題になった後、各社で生成AI開発競争みたいな競争が生まれたこともあるんだろうけど、生成AIの性能向上は予想以上のものに。確か1年後くらいには、そのChatGPTの関係者ですら、今後どうなるか分からないような発言をしていたんじゃ無いかなぁ。SF好きな自分としても、「そのうちに生成AIが生成AIを教育するような仕組みが出来るんじゃないか」と思っていたけれど、予想をはるかに超えるスピードでこの業界は進んでいるらしい。

個人的に「こんな生成AI」が欲しいと思うのは、普通に会話して問題解決や情報提供をしてくれる「対話型生成AI」で、まぁ行ってみれば自分の分身というか相棒的なもの。現時点では、生成AIへの入力(プロンプト)も、かなり熟れてきているんですが、さらにそこから通常の対話からそれを記憶していて、後から「あのことを予定に入れて」とか、あるいはそういう無意識の蓄積みたいなものからこちらの意図を察してくれるような「個人用途AI」みたいなものが、例えばスマホの中とか場合によってはスマートウォッチ経由で利用(共存)出来たら言うこと無いんですが。まだまだ先かなぁ。でも、結構あっと言う間に生まれてくる気もする。

0 件のコメント:

コメントを投稿