2024年2月18日

最高株価

先週末の日経平均株価は、バブル期の最高値にあと500円位まで迫る3万8千円台になり、今週中には若しかしたらこれを上まわり場合によっては4万円台に到達するかもという状況に。自分も老後のために投資信託とかしているので、この傾向はありがたいわけで、一年くらい前と比べても含み利益は今の所増えていてくれているので、なんと過去の状況が続いて欲しいところ。

何度も書いていますが、バブル崩壊直前に3万9千円直前まであがったのがこれまでの最高額で、その後はバフル崩壊とともに下落していき、更にデフレの影響で一時は7千円台まで下がることに。株価=日本の資産ではないけれど、最高額の時から考えると、1/5になってしまったわけで、やはりその影響は大きいと言わざるを得ない。その7千円台になったのは、リーマンショックの影響も大きいと思うけれど、それとともに、何度も書いているけれど、当時の民主党政権の責任も大きいと思う。3年3ヶ月の民主党政権直後に、第二次安倍政権に代わった途端に、一気に1万円台から2万円に迫ろうという所まで回復したわけですから。

本当はもっと早く株価はバブル期の頃まで回復して、もっと値上がりすると思っていたんですが、正直阪神淡路大震災があったり、熊本とかの災害があり、さらには東日本大震災がありと、色々理由もあってなかなか戻らない。考えてみたら、30年余り掛けて戻ったわけですからね。概ねこの株価上昇は好意的に評価されているんですが、一つ盲点だったと思うのは、今回到達しようとしている「バブル期最後の最高値」というのは、30年前の最高値にやっと追いつくだけの話で、世界は当時の株価をとっくに超えている、という指摘。そうなんですよね、バブルは異常な状況であったけれど、30年間回り道をしてやっとその状況に戻っただけ。世界はもっと早くその後のリーマンショックとか色々な状況から回復していて、アメリカのダウなんかも、当時(1990年)は、US$2,500位だったのが、今はUS$40,000に迫ろうかという状況なんですからね。10倍以上膨らんでいる。それと比べたら、日本の株価高騰なんて言うのは、まだまだ論外のレベルなんでしょうね。

これから、春闘の結果が出て、もし賃上げなどが要求に近い形で実現したら、更に株価も上がるし(物価も上がるだろうけど)、場合によっては4万円を越えて5万円を目指す状態に今年の年末にはなるかもしれない。それでも世界から比べたらまだまだなわけで、日本の実力をもう一度奮起して発揮しないと。GDPではドイツに抜かれて世界4位になったというニュースがあり、それは為替レートの問題もあるから問題無いみたいな意見もあるんですが、それでも日本の経済力が他国との競争で差が無くなっている、あるいは逆転されているからと言う理由も大きいはず。GDPの順位が全てでは無いけれど、やはり「苦しい」と感じる生活が改善するには、経済発展が一番の薬だし、それによって物価上昇以上の賃上げも実現して初めて「豊か」と感じられる社会になるわけですからね。先ずは来週の動向に注目ですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿