2023年12月10日

アメフト戦国時代

国内のフットボールシーズンももう最終章に成りつつあり、大学フットボールは学生チャンピオンが決まる甲子園ボウルトーナメントが残るだけかな。あと、入替戦が幾つか残っているのか。一方社会人は、今日ライスボウルのセミファイナルがあり、その後はお正月3日のライスボウルが残るだけ。昨日は、社会人リーグの中の、トップカテゴリーであるX1 Superとその下のカテゴリーであるX1 Areaの入替戦が行われて、

  • 電通キャタピラーズ(X1 Super Division-A 6位) vs 富士フイルム海老名ミネルヴァAFC (X1 Area 総合2位)
  • 胎内ディアーズ(X1 Super Division-B 6位) vs オール三菱ライオンズ (X1 Area総合1位)
の2試合が開催されることに。

下馬評では、やはり上位のX1 Superの2チームが有利と思われていたのだけれど、結果はどちらの試合も互角の接戦となり、どちらの試合もX1 Areaのチームが勝利をして、来シーズンの昇格を勝ち取る事に。

  • 電通は、昨シーズンX1 Areaを勝ち抜き、入替戦でオール三菱と対戦。28-15で初昇格を勝ち取ったものの、残念ながら1シーズンで降格となり、来シーズンの捲土重来を目指すことに。選手層は厚いのだけれど、主力が怪我なのか余り活躍できなかったのが痛かった印象
  • 富士フイルム海老名は、昨シーズンは入替戦にも手が届かなかったけれど、今シーズンは戦力もチーム力も充実してして初入替戦挑戦で、初のX1 Super昇格を獲得。会社、地域の後押しもあり、これからリクルーティングが成功すれば結構ダークホース的存在になるかも
  • 胎内ディアーズは、昨シーズンは順位決定戦で勝利して入替戦は回避したものの、今シーズンは昨年の順位決定戦で勝利したotonari福岡SUNSに敗れて入替戦へ回ることに。試合は相手の勢いに押されて17-31で敗れて、2シーズンでX1 Areaへ降格。コーチ、選手の人材は豊富だしネットワークもあるだろうから、来シーズンに期待ですね。
  • オール三菱ライオンズは、昨シーズン入替戦で電通に敗れてX1 Areaへ降格したものの、今シーズンはX1 Areaで総合1位となり再挑戦。オフェンス、ディフェンス共に互角以上の実力を見て1シーズンで再昇格することに。コロナ禍では活動休止など厳しい状況を経験しているだけに、この再昇格は格別でしょうね。
昨日は、どちらの試合もネット配信でずっと見ていましたが、電通も胎内も、ちょっと元気がないみたいな印象でしたね。逆に富士フイルム海老名とオール三菱は、プレッシャーが無い分思いっきりプレーが出来ていたように感じていて、勢いはこちらのチームの方が合った気がします。

来シーズンから、X1 SuperもX1 Areaも、12チームが4チームずつの3ブロックに別れてリーグ戦を行い、東日本の2ブロックと西日本の1ブロックが、X1 SuperにもX1 Areaにも出来て、X1 Superのブロック最下位チームとX1 Area 1位チームが入替戦を行うことになります。ブロック内対戦だけだと、3試合しか無いので多分ブロック間の試合も含むようになると思うのですが、来シーズンは今シーズンのような2ブロック制よりも厳しくなりそうな気がする。

敗れたチームは、来シーズンの昇格に向けて準備が直ぐに始まるだろうし、多分モチベーションの問題が一番大きいだろうから、チームビルディングが急務じゃないかな。カテゴリーが下がるから、チームを離れる選手もいるだろうし、だからこそ将来を見越して有望選手も直ぐに確保しておく必要があるだろうし。勝利して昇格を決めたチームにしても、今シーズンよりもさらに強いチームとの対戦が来シーズンは予定されるわけだから、選手補強にコーチやチームシステムの補強は言うまでも無い。今シーズンはX1 Areaの方が試合数はX1 Superよりも多かったけれど、試合強度に関して言えばかなり違うことも事実ですし。来シーズンに向けて、どんなチームに成長するのかちょっと楽しみにしたいです。まずは、昇格する2チームには「おめでとう」と言いたいし、不本意ながら降格が決まった2チームにしても、更に強くなって来シーズンの捲土重来を祈りたいですね。

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