中堅航空会社のスカイマークの筆頭株主に、鈴与がなるという記事。地元静岡県では超有名一流企業の「鈴与(すずよ)」だけれど、物流とかに関係の無い人とか県外の人から見たら「何の会社?」という感じだろうなぁ。物流業を中心に、不動産、食品、自用方、建築等多方面にグループ企業を抱えて、スポーツでも清水エスパルスの運営もやっている。更に航空業界でも、フジドリームエアラインズ(FDA)のオーナー企業だから、このスカイマークの筆頭株主化にも何か「次」を勘ぐってしまう(笑)。
スカイマークと言えば、JAL/ANAの国内二大航空会社に割って入ることを目指した独立系航空会社だけれど、今はANA傘下なんですよね。とは言っても、それ程ANA色は強くないと思うし、多分どこかで独立するんじゃ無いだろうか。そこに、この鈴与ですよ。鈴与傘下のFDAは、一応リージョナルジェットだけれど、JALとの共同運航便が多いし提携もしているのかな。所謂「紅組」の一員の所に「準青組」のスカイマークが加わると、さてどちらに振れるのだろうか(笑)。
スカイマークには一度も搭乗したことが無いので就航先とか把握していないのですが、新千歳、羽田/成田、大阪(伊丹/関空/神戸)、福岡、那覇と、国内の中心空港は網羅して、幹線・準幹線路線を飛んでいる印象ですね。そう言う意味では、FDAとは完全に棲み分けできているだろうから、補完関係にはなるのかな。まぁ現在のFDA自体が、JALの地方路線を補完するような形で運行しているから、それに近いと言えば言えるのか。まぁ、親(=鈴与)が同じになっても、スカイマークもFDAもかなり異なる社風とか運行範囲だから、統合されることは無いと思うけれど、乗り継ぎとかの割引とか、協業メリットを出せればWin-Winになる可能性もあるのかな。
鈴与が取得する株式は、785万株を1株895円で買い取るらしい。計算すると、約70億円位で筆頭株主となる鈴与の持株比率は13.01%で、2位のANAが10.53%との事。最近インフレの影響か「70億円」と聞いても「結構安いなぁ」と感じる感覚はbugなのか(笑)。ところでちょっとビックリしたのが、スカイマークはJAL/ANAに続く国内第三位の航空会社というのは誰もが認めるところだと思うのですが、売上高は471億円(2022年3月期)なんですね。対するFDAは、Wikiの2018年では209億円あったけれど、その後のコロナ禍等で2022年は140億円位の売上げらしい。正直、会社規模をみると、スカイマークが少なく感じるのかFDAが検討しているのか、そういうちょっと予想外の印象です。これを切っ掛けに、航空業界の再編とか進むのだろうか。それで静岡空港が今以上に賑やかになるのなら歓迎なんですが。
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