2023年10月27日

JR東海の品川駅

ITmediaの記事から、なぜJR東海は品川に「新幹線」の駅を作ったのか、という話。私も、昔は仕事で新横浜駅を利用することが一番多くて、その次に利用していたのが東京駅。今は全ての新幹線が品川駅にも新横浜駅にも停車しますが、昔は品川駅にしても新横浜駅にしても通過するのぞみ号もあって、正直なんで品川駅を作ったのか鉄分低めの自分には疑問でした。そこから、全列車が品川駅だけで無く新横浜駅にも停車するようになり、一時は浜松停車のこだま号とかひかり号が、その影響を受けてたしか数分程度長くなったと思います。それからダイヤ改正に伴って高速化されて、今では以前よりも乗車時間は短くなっているのかな。 

東京駅は、日本の鉄道交通網の中心であり、代表的なターミナル駅と言って良いと思いますが、新幹線駅が増設されただけでも奇跡と感じる位密集していて、地下ホームを作るにしてもすでに総武線、京葉線と作られていて、さらに拡張するのは難しいだろうし。大体今東京駅を起点にしている東北新幹線等のJR東日本の新幹線は、以前は上野駅が起点(その前は大宮だったかな)だったわけで、当時東京駅ホームを工事して開業した様子をリアルタイムで経験していますが、本当に東海道新幹線のホームから見える工事の様子は大変だったと思いますね。個人的には、何で地下ホームにしないのか不思議だったけれど。まぁ、JR東日本としては、何としても東京駅を帰天した新幹線網を作りたかったんだろうなぁ。それに対してJR東海は東京駅を廃止すること無いと思うけれど、都内の拠点として品川駅に投資をして、今はリニア新幹線の起点にも使用としているわけで、そう言う意味ではJR東日本のお膝元でのJR東海存在感の大きさは、この品川駅の興亡に掛かっていると言っても過言では無いのかも。

利用者目線で見れば、東北新幹線であっても東海道新幹線であっても、どちらも「新幹線」に変わりないわけで、余り別会社という意識は自分は感じないんですよね。それは東海道新幹線が、新大阪駅を境にして、JR西日本とシームレスに相互乗り入れをしている事も理由じゃ無いかと。利便性を考えると、東京駅を通過して、例えば「新大阪-東京-仙台」みたいなダイヤが有っても良いんじゃ無いかと思うんですよね。でも実際には、東京駅で新幹線を降りて、一方の改札を出てから隣りの改札から入り直して、そこで新幹線に乗り直さないといけない。あの東京駅での乗換は、日本人でも迷う人が居るくらいだから、訪日観光客の人にとってはトラップに近いかも(笑)。そう言う意味では、品川駅を事実上の東海道新幹線の起点として扱えるようになれば、JR東海としても自社サービスを提供しやすくなるかも。東京駅と比べて品川駅の難点は接続路線数の少なさで、品川駅で乗換可能なのはJR東日本の在来線と京急線だけ。新横浜駅は、昔はもっと惨めな状態だったけれど、横浜市営地下鉄が接続して、さらに最近では東急と相鉄線が接続して、かなり賑やかになりましたからね。それに比べても、品川駅はターミナル駅という雰囲気を余り感じない駅だなという印象。回りもオフィス街で、賑やかさの少ない場所というのもあるだろうし。でも、私は知らなかったのですが、南北線が白金高輪から分岐して品川駅を作るらしい。これが出来ると、渋谷方面からの人流を、これまでの山手線経由から直接品川駅へ接続出来るから、かなり利便性は高そう。でも、僅か一駅作るだけでも大変そうだなぁ...

品川駅は、京急線の駅も接続しているので、羽田空港との接続性が良いのもこれからのメリットの一つでしょうね。私も年間何度も利用していますが、新幹線と京急の接続は最短5分もあれば乗換可能ですし、10分あれが確実に乗り替えできるので時間を計算出来るのが便利。実は成田空港と接続する成田エクスプレス(NEX)にしても、東京駅は地下ホームに到着するので、新幹線だけで無く在来線との乗り継ぎも凄く大変。その点品川駅での乗り継ぎだと、ホームで言えばほぼ隣に移動するくらいの距離なので、こちらも5分~10分程度の乗り継ぎ時間が有ればまず大丈夫。私も、成田空港利用時でも羽田空港利用時でも、NEXで空港へとか空港から移動する場合は、乗換は先ず品川駅利用です。大丸で買い物をするとか何か用事があれば東京駅利用の場合も有るけれど、最近では90%以上は品川駅利用だなぁ。JR東日本も、空港への直接乗り入れ線を今後建設する予定ですが、まだまだ先の話だろうし。交通ターミナルとしての品川駅は、リニア開業を境にどんどん発達するんだろうけど、「町並み」としての品川は未だにオフィス街というイメージしか無くて「品川へ遊びに行く」という意識は私は殆ど感じない。関係する企業の本社が集まって居る事もあるから、本当に「仕事で行く街」というイメージなんですよね(笑)。そう言う意味でも、もう少し賑わいが回りに生まれると嬉しいのだけれど。

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