2023年10月8日

波乱の試合

昨日から始まりこの三連休に開催される、国内アメフトXリーグのトップレイヤー、X1 Superの第三節の6試合。その先陣を切ったのが、Division-Aのノジマ相模原ライズと東京ガスクリエイターズの対戦。これまでの実績や選手層など全体のイメージから事前の勝敗予想は、6.5:3.5でノジマ相模原有利かなぁという印象。どちらも、第一節、第二節と落としているだけに、先ずは今シーズンの初勝利は勝ち取りたいだろうし、Division 6チーム中上位4位までが進出できるライスボウルトーナメントへ進むためにも、負けられない一線である事は確か。

ノジマ相模原の売りは、能力的に優れたQBのパッシングオフェンスと、能力豊富な選手で固めるディフェンスの粘り。春の試合では、チーム創部以来初めてパールボウル決勝へ進出して、オービックシーガルズに破れたものの、今年はひと味違うぞという雰囲気を感じました。母体チームとも言うべき前身チームは、以前の社会人チャンピオン大会でもあるJapan X Bowlや日本のトップチームとなるライスボウルでの優勝経験もあるチームですからね。このリーグ戦では、初戦でパナソニックインパルス(30-10)、次節ではオービックシーガルズ(24-6) と、Divisionのトップ2チームに力の差を感じる結果で連敗。ただ、ここからは実力的には自分達が同等以上のチームとの対戦になるので、ノジマ相模原が有利というのが、多分殆どのフットボールファンの予想として一致するところでは無いだろうか。

一方の東京ガスは、元日本代表の板井HCが就任して長く、徐々に実力を蓄えてきたチームで、ここ数年はかなり中堅チームの中でも上位に浮上してきた印象のチーム。春の試合には間に合わなかったけれど、4人まで登録可能な外国人選手のうち、QBが交代してパスオフェンスが強化された印象。ただ、ディフェンスはまだ甘いのか、初戦のアサヒ飲料チャレンジャーズ戦では、最後6秒で逆転のTDを許して敗れ(17-13)たんですが、第二節のパナソニック戦では互角の試合を見せて、あわや大金星(28-21)というところまで追い詰めて、かなり実力的にもチーム力的にも、今シーズンはひと味もふた味も違う印象を受けた試合でした。

試合は、ノジマ相模原がフィールドゴールで先行するものの、東京ガスは新人QBから2年目のアメリカ人ワイドレシーバーへロングパスが通りTD。後半は、フィールドゴールでそれぞれ加点するとともに、ノジマ相模原もTDを奪ったんですが、東京ガスは同じようなロングパス一発でのTDを奪い20-13とリード。いつものノジマ相模原なら、そんなに難しいシチュエーションでは無いと思うのですが、どうもQBが足を故障しているのかスクランブル等出来ない状態という話もあって、オフェンスはらしくないちぐはぐな感じでした。さらに東京ガスのディフェンスが良く、結局東京ガスが最後は守り切り、20-17で今シーズン嬉しい初勝利とともに、確か東京ガスがノジマ相模原に勝利するのも初めてじゃ無いだろうか。「金星」とは言わないけれど、大きな勝利であったことは確かですね。ノジマ相模原は、何年か前にも何故かリーグ戦に全然勝てない勝ち星に見放されていたシーズンがあって、最後は何とか勝利して入替戦は回避したのかな。確か創部以来一番厳しいシーズンだったと思うけれど、今回の敗戦はそれに近いものがあるんじゃ無いだろうか。とは言っても、残り二試合(電通キャタビラーズ、アサヒ飲料チャレンジャーズ)にしっかり勝利すれば、東京ガスの残り試合の結果(オービック、電通)からトーナメント進出も不可能ではないわけで、まずはしっかり勝ちきらないとね。いずれにしても、この試合東京ガスの粘りは見応えのあった好試合でした。

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