国交省が発表した、リニア開業による静岡県への経済効果。リニアの東京-大阪開通により、東海道新幹線の利用者が3割減少し、その分静岡県内の新幹線駅停車本数が1.5倍になるという想定で、10年間で1600億円の経済効果が期待されるという内容らしい。
県内の新幹線停車駅は、東から順に、熱海、三島、新富士、静岡、掛川、浜松の6駅。このうち、新富士と掛川はこだま号だけの停車で一日30本が停車。それ以外の4駅にはひかり号の停車もあり、静岡には53本/日、浜松は49本/日が現在停車しているものが、静岡は80本/日、浜松は74本/日停車まで増加することが期待されるというもの。朝や夜の通勤通学時間帯を除けば、現在は1時間に1本のひかり号と2本のこだま号が停車。浜松に停車するひかり号は静岡にも停車するけれど、静岡停車だけというひかり号もあったと思う。熱海と三島は、静岡・浜松停車ひかり号がどちらかにも停車する感じ。そして、新富士と掛川はこだま号のみ停車。
リニアが開通した後は、現在のぞみ号を利用している名古屋、新大阪、東京(品川、東京)間移動の利用者の多くが、リニアに移行すると想定して、現在1時間に10本前後運航しているのぞみ号の一部が、今のひかり号のように途中駅に停車したり、ひかり号として走る事が予想されています。私は東海道新幹線はよく利用するけれど、鉄分が濃いわけでは無いので鉄道運行に詳しい訳では無いけれど、こだま号を増やすとどうしてもひかり号、のぞみ号タイプの運行効率が悪くなるから、多分こだま号はほぼ現状のままなんじゃ無いだろうか。で、今ののぞみ号が今のひかり号のように途中駅に泊まるパターンが出るか、ひかり号として転用されるんじゃ無いかと言うのが自分の予測。今の1時間に1本のひかり号停車が2本になる事は確実だろうけど、3本まで増える事は厳しいだろうなぁ。また、こだま号に関して言えば、1時間に2本走っているうちの1本は東京-名古屋なんですよね。だから、東京-浜松間の移動ならば1陣に2本利用出来るけれど、浜松から新大阪へ行こうと思うと、名古屋で乗換が必要になる場合も。これ、新大阪から浜松に戻る時には、結局1時間に1本の次のひかり号を待つ方が、今出ていくこだま号を利用するのと到着時間が変わらなかったりします。
さらに言えば、新大阪から西への運行も影響するでしょう。特にひかり号は、新大阪からさらに先の岡山とか広島行きも有るわけだし、もしのぞみ号をひかり号に転用すると、JR西日本管内の運航本数が減る可能性も。そう言う意味でも、現行の運航スケジュールを元に、のぞみ号の一部(1時間に2~3本)に関して、東京(新横浜)-京都の間で1~2駅程度の停車駅を追加するんじゃ無いだろうか。名古屋以西の停車駅は、岐阜羽島と米原で、新大阪行きのひかり号だと、この2駅には必ず止まるような設定になっているのかな。名古屋でこだま号が1本運航終了となる対策たでと思いますが、ここに更にこだま号やひかり号を通すのは大変だと思う。また、名古屋駅は主要駅ではあるけれど、待避線とかの設備が直ぐ近くにあるわけじゃ無いから、名古屋折返しの運航も大変じゃ無いだろうか。そんなこんなで素人的に考えても、やはりあと1~2本、ひかり号かのぞみ号タイプの停車が増えるのが限界かなと。それでも、1時間に1本のひかり号が、30分間隔になるだけでも東京方面に出る場合には便利。さらに、2時間とか3時間に1本で良いから、1時間の間に3本停車してくれたら、もう十分だろうなあ。それ以外では、朝と夜の運航を増やして欲しい所でしょうか。でも、この時間帯は通勤通学のラッシュ時だから、現行のスケジュールを変更するのはかなり難しいだろうけど。リニア新幹線は、静岡県内に停車はしないけれど、それによってもたらされる恩恵は大きいわけで、それに対して正直理由にもならないようないちゃもんみたいな言いがかりを続けている川勝知事に対しては、もっと真剣に考えて欲しいですよね。以前は余り聞かれなかった川勝知事に対しての批判も、ここ最近はメディアでも結構取り上げるようになったのは、そういう空気の変化が生まれているからだと思う。
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