福島第一原発の処理水海洋放出に対して、唯一過激な反対行動を続ける中国。日本からの食品輸入を全面禁止にして、日本がWTO提訴も含めた対抗策を考えると、逆に日本を批判するという恫喝外交は今も昔も変わらない「中国仕草」みたいなものだろうか。そんな中で、上海市の住民がガイガーカウンターで自宅を調べたら、福島の3倍、東京の976倍もの放射線を検出して頭を抱えたという笑い話みたいな話。
「福島は3μ㏜」と書いているけれど、それって現在では福島第一原発の敷地内とか、ごく一部ですよね。NHKの福島放送局が毎日更新している福島県内の放射線量を観ても、殆どが1μ㏜以下で、福島第一原発とそこから当時北北西方面に流れた双葉町と浪江町の一部地域では3~5μ㏜の地位もあるけれどそれら地域は今でも立ち入り禁止措置とか続いているはず手、同じ地域でも0.05とか0.04μ㏜と全く問題無い地域もあるので、事実上問題となる地域は無いと言って良いように思います。環境省の自然被曝量の比較を見れば、X線検査や国際線搭乗の方が桁違いの放射線の中に居ることになるわけですから。それでも、事故のあった福島よりも、何も無いはずの自宅方が測定線量が高いというのは、あれだけ福島に対して騒いでいる中国としては大変なショックでしょうね。
ただ、同じ事は震災直後の日本でも発生していて、ガイガーカウンターを購入したりロシアから輸入したり、挙げ句の果てには「ガイガーカウンター付スマホ」とか販売した某テレコム会社もありましたよね(笑)。で、みんなが一斉の身の回りの放射線測定を始めたら、実は自宅の隅に廃棄されていた物から福島より高い放射線量が計測されたり、やはり自宅周辺のドブとか排水口の方が高放射線量だったりしたことが分かり、そっちの意味でパニックになった人も。中には、正しく測定せずに計測したものも有るので、一概にそれら全てが正しい測定値と言うわけではないけれど、色々な形で放射線は身の回りに存在しているし、でもだからと言って誰も彼もその影響を受けて問題になっているわけでは無いことが、逆にそれで認知されていったように思います。確か某社のガイガーカウンター内臓スマホも、当初は話題になったけれど直ぐに消えていったように思うし。
よく言われるように、中国の原子力発電所は今の福島第一よりも多くのトリチウムを排出しているわけだし、大体何度もゴビ砂漠で原子爆弾のテスト何かもやっていて、その影響は風下になる中国東側内陸部から沿海部に少なからず影響しているはず。そう言う事以外にも、日本に対しての水産物・食品輸入禁止から、中国国内産の水産物不安にもつながり、輸入業者だけで無く地元の水産業者への影響も大きいらしい。さらに「塩不足」不安が塩の買い占めに走るなど、逆に中国自らが社会不安を煽る結果になっている気がします。でも、中国政府としても自身の面子もあるし、一部振り上げた拳は相手を殴ってから出無いと下ろせない国でもあるから、何か日本から譲歩が無いうちはこのままだろうなぁ。そんな中で、香港はこれまでの経緯もあり少し緩やかなので救いがあるけれど、こちらも今後の状況によっては予断を許さないわけで、やはり先ずは国内で盛り上げていき、その様子が先ずは香港に伝わることが大切な気がしますね。食品だけで無く、日本への旅行キャンセルも増えているようだけれど、オーバーツーリズムも言われていたので、丁度良いのでは。それ位の余裕を持ちながら、今後も続くチャイナリスクを軽減する対策を準備して進めて行けば良いと思う。
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