先日のアバンギャルディとの遭遇以来、彼女達のビデオやその関係しているビデオあさりに余念が無い自分(笑)。コーチでもあるakaneさんのチャンネルも、一通り見終わったんですが、CMとかイベントとか結構色々な場所に関係していることを知って改めてびっくりもしています。
そんな中で、この春にNTV系列で放送された「THE DANCE DAY」の審査員のダンサー・TAKAHIRO氏とakane氏の対談映像(前半、後半)が、自分的にはかなり深い内容で改めてダンスの奥深さみたいなものを感じました。
個人的に感心した事は二つ有って、一つはTAKAHIRO氏が「ダンス」というある意味主観的なものを、客観的に見るようにしつつ、その為に「ダンスの言語化」という事を意識しているという事。「客観視」の中には指導者として生徒を教えることも含まれるのですが、そのためには「見せる」だけでは回りのごく一部の人間しか見えない・理解出来ない。後ろの方とか横の方に居る生徒にも自分のダンスを伝えるためには「腕を真っ直ぐ伸ばして上げて、掌を外に向けながら耳に当てる」みたいな説明をしないと駄目というのは、スポーツの指導や技術の継承(スキルトランスファー)の基本中の基本だと思います。
もう一つは、放送されたダンスの構成や内容に関して、振付師のakane氏が意識していないところも読み解いているところ。彼女が直感的に構成したり振り付けたところに、ちゃんと自分なりの解釈を含めて「だから良い、悪い」と指摘しているところは、言語化にも通じる所で凄く分かりやすかった。大黒摩季の「あなただけ見つめている」では、最初の見せ場の大きな「瞳」を作る前後の効果を説明していて納得出来るし、途中ポケベルを本物を出したことに違和感も感じたところは私も実は同じような印象を受けていてなるほどと納得。素人の自分などは、ダンスというのは感性というか、その人のある意味衝動みたいなものを「ダンス」という形にするものだと思っていましたが、そうでは無くて綿密な準備が有って、その先の本番でそれ以上のものを作り出すのが資質なんだなと再認識しました。言ってみれば、練習を重ねた野球選手が、ヒットを打つつもりでホームランになったり、アメフトでプレーブックで入念に準備して、実際の試合ではそれ以上のゲインを獲得するとか、そう言う事にも通じる話だなぁと納得しました。
正直に言うと、最初サムネールを見た時に「あれ、EXILEのTAKAHIROって、顔変わった?」とか思ってしまって、大変失礼しました(笑)。アメリカなんかの有名人の振り付けとかバックダンサーなんかも務めて、少し前にテレビにも何度か出演して私も観た記憶がある人。ダンスの実力は言うまでも無く、冷静にダンスを俯瞰できる知識と経験は凄いと感じました。自分のダンスを客観的に見るために、頭の中にVRみたいなものを想定して、それをグルグル回して見るみたいな話は、昔で言う所のイメージトレーニングを更に進化させたものだと思うなぁ。ダンスだけで無く、色々なことに対して含蓄のあるインタビュー動画だと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿