ITmediaビジネスに掲載された、「テレワークが生んだ3つの課題」という記事。コロナ禍で多くの企業がテレワークに一旦は移行したものの、状況が改善するにつれて、そのテレワークが生んだ問題解消策として、再びオフィスワークに戻る傾向が大きくなってきています。弊社も、職務的にどうしてもオフィスワークが必須の部門から、自分などのように99%テレワークでも困らない部門まで混在するので、会社全体としては50%位のオフィスワーク&テレワーク状態になるような「ハイブリッドワーク」という事を、今は実施しています。
テレワークで発生した2つの問題に関しては、これはどこの会社でも共通の問題でしょうね。自分は開発部門所持なので、一つ目の「社内の雰囲気を感じる」という部分はそんなに必要性は感じませんでしたね。なんせ、元々は海の向こうのアメリカとか中国とか欧州とかの担当者や関係者と話しや仕事をしているから、昔からコミュニケーションはメールとか電話でしたからね。実際に会わなくても顔を見なくても、相手側の雰囲気を感じるみたいなことは自然と身についた気がする(笑)。2つめの「雑談機会の減少」はちょっと自分達にとっても深刻で、これまでだとコーヒータイムとか喫煙タイム、さらには仕事の後の「飲みニケーション」みたいなときに、問題の情報交換とかして解決策が見つかったり、雑談から新しい機能やデザインのアイデアが生まれることが結構有ったんですよね。それが無くなったので、何となく開発作業が少しギクシャクしたような印象を、この3年間は感じました。
そんなことを社内の検討委員会みたいな人達が何度も会議をして、現在の「ハイブリッドワーク」というスタイルを今後は続けるという事に今はなっています。ただ、例えば社内コミュニケーションのために出社したとしても、全員が一斉に同じ日に出社するわけでは無いから、出社したから会話できると言うわけではない。仮に、水曜日は全員が集まりましょう、みたいな固定ルールにしてしまうと、それはそれで困る人も出てくるわけで、結構運用方法として難しい部分もあるかなぁと言うのが個人的に感じるところです。色々情報共有出来るDBを作るとかいうアイデアも出るんだけれど、あれって結局は実際の仕事の時間と、それをインプットする時間の二度手間になるので、そのうち飽きちゃうんですよね。以前は、これという対策が浮かばなかったのだけれど、最近だとAIを利用して、例えば成果物に関しての情報を自動的にまとめてくれるとか、自分が思いついたことを口述したものを、蓄積しつつ要約したりまとめてくれるような機能とか、Microsoft当たりならTeamsにそんな機能を組み込んだら、もっと法人向けに受けると思うのだけれど。あっ、でもセキュリティとか不安がるかなぁ、大手の企業だと。
その仕事の内容によっては、テレワークに合う合わないもあるわけで、もちろん何でもかんでもテレワークにすれば、ハイブリッドワークにすれば解決というものでは無い事は当たり前。そうではあるけれど、これまでのように毎日朝会社に出社して、仕事をして、夕方帰宅するというルーティンを繰り返すよりは、そこに何か変化だとかアクセントみたいなものが加わることで、ちょっとひと味違う働き方になる可能性があると思うんですよね。例えば、ペーパーワークだけ一日にまとめて自宅勤務で集中して処理してみるとか、朝夕の「痛勤」対策のために、一部テレワークニして移動時間帯を変えてみる事でQoL(Quality of Life)が上がるとか、会社からのお仕着せモードでは無く、自分で自分の最適解を見つける努力も必要だと思います。そう言う意味では、会社員とか組織の人間であっても、ある意味自分は自分の能力を売り込む「個人事業主」的考えで、自分の仕事モードを考えてみるのが良いんじゃ無いだろうか。「会社と自宅」の「ハイブリッド」だけで無く、「組織と個人」のハイブリッドみたいな視点も必要だと思うし、そういう考え方や時間の割り振りが出来ると、余裕も生まれるし自分自身が豊かになる気がしますね。
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