2023年4月28日

ああ言えばこう言う

作の補選中、山口4区に立候補した立憲民主党の有田芳生氏が、「下関は統一教会の聖地。これを発ちきるためには自分が当選しないと」というような演説を繰り返して顰蹙に。更に、その発言に同調し賛成する同僚議員やら自称ジャーナリストやら、さらにはテレビのワイドショー等いろいろ。それに対して、地元出身タレント等が選挙中とはいえ根拠の無い発言を批判すると、今度は名誉毀損で告訴するみたいな反応をする始末。しかも、選挙後もその言説を訂正することも謝罪することもしない。 

その「下関は藤一教会の聖地」発言に対して、当の旧統一教会、現世界平和統一過程連合が公式リリースを出し、そんな事実は無いと完全否定。有田氏側が「聖地の根拠」としている教会側の発言は、あくまで「聖地と同じ位大切な場所」という意味の、ある意味リップサービスであり、本来の意味での「聖地」ではないと完全否定。逆に、東京、名古屋、大阪、高松、広島、福岡、札幌、仙台の8箇所に「聖地」を定めたと言っているわけで、有田氏や立憲民主党の論理に従えば、それら8地域の人達に対しても「聖地からの解放」をしないといけない。でもそうなると立憲民主党は、数少ない大票田の支持者を一気に失うことになりそう。

で、そういう旧統一教会側の正式リリースで否定されたら、今度は「彼らの言う事を信じるのか」みたいな反応をしていて、をぃをぃ、最初の言い分と矛盾しているんじゃ無いかと、小一時間。決して自分の間違いを認めるとか、考えを訂正するとか、謝罪するなんて行為は死んでもやりたくないやらない人達だから、とにかくその場凌ぎの言い訳にもならないような良いわけでやり過ごしたつもりになっているだけ。大体何度でも書くけれど、有田氏なんて20年前くらいから統一教会関係のジャーナリストとしてメディアにも登場していて、さらに12年間も参議院議員をやっていながら、その間に今回みたいな話をしたとか何か対策に関して活動したとか言う話は聞いたことも無い。安倍氏殺害事件で、急に統一教会がクローズアップされてきたので、初めて「専門家」みたいな顔で再登板してきただけですよね。

昔オウム真理教のサリン事件後に、教団の責任を問われて対応していた広報担当の上祐氏が、のらりくらりとメディアの追求をかわしていて、付いたあだ名が「ああ言えば上祐(こう言う)」と言われたけれど、まぁそれよりはレベルは低いけれど似たようなもの。感じるのは、そういう行動様式というのは、有田氏とか同僚議員だけで無く、この政党自体の雰囲気がそうなんですよね。それは、散々支持者の期待値を煽って上げて政権獲得したのに、獲得した途端に現実の壁にぶち当たり、散々美味しいことを言っていたのに知らんぷりを決め込み、「そんなこと言ってましたっけ」とバックレたことは決して忘れられないだろうなぁ。逆に言えば、そういう行動様式の人しか今の立憲民主党という政党には残っていないのかもしれない。まぁ、有田氏発言なんかよりも、今はもっと重大な「小西問題」に関して、ちゃんと対応して欲しいですよね。あれって、国家の機密漏洩問題なのだから、場合によってはスパイ罪とか反逆罪とかに問われてもおかしくない事案だと思うし。

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