2023年4月19日

負け続けるリベラル

ネットで問題となっている、作家の島田雅彦氏の発言。例えばNathan氏のまとめ記事だとか、agoraのまとめ記事にその発言内容や反応が記載されているけれど、まぁ呆れるを通り越して、こういう人達が著名人とか知識人とか言われているから、日本がなかなか良くならないんだろうなぁと思ってしまう。私は島田氏の作品を読んだことも無いしタイトルすら知らないけれど、紫綬褒章を受賞した法政大学の教授なんだぁ。この方がどういう考え方で活動しても良いけれど、こう言う事を嬉々として発言してしまうのは、作家以前に人として終わっている気がする。そのくせ、昨年春にはその彼が嫌う政府から紫綬褒章を受けているのだから、そういう権威とか言う物には弱いんでしょうね。矛盾している気がする。

その「暗殺が成功して良かったなと。」という部分も問題だけれど、個人的に気になったのはその直前の言葉。

今まで何ら一矢報いることが出来なかったリベラル市民として言えばね。 

の部分。所謂「リベラル」とか「左派」と呼ばれている人達は、なるほど自分達がずっと負け続けていることを自覚しているのかと知ることか出来、だからこそどんどん荒唐無稽な主張だったり行動を取らざるを得ないんだなぁと納得出来ました。それは、表には出さないけれど、自分達の主張が認められない焦りだったり敗北感だったり怨念だったりするのかもしれない。本来ならば、自分が信じる主義主張なり信条と現在を対比させて、その違いだとか自分達の考えの優位性・正統性を公に対して示して賛同を集めていくもの。それでも、賛意が広がらなければ、そこは何が問題なのか、何が支持に繋がらないのか、そういう部分を考え直すことで、実は与えられている状況を改善する策も生まれるかもしれないのに、多分「自分の主張が理解されないこと、理解しない人間が悪い」みたいな被害妄想に固まっているんじゃ無いだろうか。

失礼を承知で言えば、同席している二人も似たような人達な訳で、だからこそこの発言を諫めることもせずに、笑って済ませてしまうんでしょうね。問題発言に続く、山口4区の補選に関しての発言も実は変だと思うのが、「(安倍氏の死去で)弔い合戦に持ち込んだ者が坊主丸儲け」という部分。その選挙区での戦いで、自民党恵候補が不利な状況に有ったけれど、安倍氏の事件により弔い合戦の状況になり、その不利な状況が逆転されるのであれば、「坊主丸儲け」という言い方も当たらずともいえども遠からずだと思う。でも、その補選は無くなった安倍氏の選挙区での選挙なのだから、弔い合戦はまだしも「坊主丸儲け」という状況では無いだろうと思う。実際、対立候補もあれな人なので、幾つかある今回の補選選挙区の中では事前調査で一番票差が開いているらしい。 と言うか、この対立候補、山口県を「統一教会の聖地」と言って顰蹙を買っているらしい。それを一度は立憲民主党も持ち上げたけれど、批判を受けて削除。でも、空気を読めない同僚議員達は「統一教会の聖地」を連呼して、ますます顰蹙を買っているらしい。確かに「今まで何ら一矢報いることが出来なかったリベラル市民」は、今後も報いることは出来ないでしょうね。

ところで、個人的には今回の岸田総理事件を受けて、少し前に同じように襲撃された射界学者の宮台真司氏がどういう発言をしているか気になったんですが、ジャニーズ問題に関して言及しているけれど、今回の事件に関しては今のところ無反応。彼は、安倍氏襲撃事件の時には、やはりその容疑者を持ち上げる足り応援するような意見を表明していたけれど、自らが襲撃される側に回ったときには、言論弾圧と言う事で大きく批判していたはず。良くも悪くも、両方の立場を経験した射界学者として、今回の事件に関しては色々思うところがあると思うんですよね。と言うか、彼だからこそ、意見の違いがあっても力による改変は許されない、という事を言うべきだと思うのだけれど。彼らだけでは無いけれど、自分達の都合の良いときには威勢が良いけれど、都合が悪くなると途端に静まりかえるから、やっぱりいつまでたっても負け続けることしか出来ないでしょうね。

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