2023年4月1日

殿、ご乱心

自身の舌禍から謝罪会見をした立憲民主党の小西洋之議員ですが、その席でも一悶着有ったみたい。 

どちらかと言えば、与党寄り保守的な方向で報道することの多い産経新聞の記事に対して、自分の発言が切り取られた、取り消したことを伝えていないと主張したところ、産経新聞記者からは、共同通信社の配信記事を掲載しただけで各社同じ内容だし、文句を言っているのは所属している阿比留記者のFacebookへの投稿を指しているらしくて、それって記事でも無いじゃんと言う状態。あまつさえ記事変更に関してLINEで産経新聞記者に要求したことまでバラされてしまい、をぃをぃそれって編集権への介入で、まさに自分が高市大臣に対して追及している報道の公平性に抵触する行為をしていた事を自ら示してしまう結果に。

間の悪いことに、この小西氏の会見は、立憲民主党の泉代表の小西氏の野党筆頭幹事の更迭を説明しているときにやっていたらしく、泉代表はその事を知らずに記者から質問されて思わず絶句したらしい。まぁ、体裁だけ繕うために取りあえず更迭してほとぼりが冷めるのを待つつもりだったのかもしれないけれど、まさかそんな隠し球が爆発するとは夢にも思わなかったでしょうね。と言うか、「猿」「蛮族」という言葉遣いは不適切だったと謝罪すればまだ終わっても良いかもしれないけれど、自身が筆頭幹事として責任ある立場なのに、その憲法審査会の存在意義を否定したり、当日録音している証拠もあるのにオンレコをオフレコ、謝罪していないのに謝罪した、挙げ句の果ては法的措置を取るとまで恫喝するような発言を続けていては、所属政党としてはもはや庇いきれないのでは。

今回の彼の行動行為で一番の問題となるのは、地位を利用して相手に対して不当な圧力を掛け恫喝した行為だと思うんですよね。その中でもtwitterで「元放送政策課課長補佐に喧嘩を売るとはいい度胸だと思うが」と書き込んだらしいけれど、何だよ「元~」って(笑)。仮にその「放送政策課課長補佐」というのが凄い地位権力だったとしても、今はその職には無いのだからその地位や権力を利用することは出来ないはず。だいたい「課長補佐」ってどれくらい偉いのかと思ったら、どうも「課長」の下の下くらいらしい。言ってみれば「数名くらいのグループリーダー」くらいのポジションと思われる。勿論、カウンターパートとなる放送業界の人達から見たら恐い存在なのかもしれないけれど、今はそうでは無いわけだし。それに、過去の地位を誇って相手より優位に立とうとするのは、多くの場合は今の自分に自信が無いとか権威主義である事の証拠みたいに私は感じるんですよね。例えば「〇〇在職中に、××を開発しました」とか言うならば、その人の実力なり能力を客観的に判断出来る材料になるけれど「元〇〇専任主任です」と言われても、職位制度なんて会社組織毎に異なるだろうし、その組織体以外では余り意味が無いと思う。

小西議員のこの手の発言や行為は以前から有ったものなので驚きはしないけれど、あれだけ高市大臣が放送法を変更しようとしたという彼の発言を大々的に取り上げていたメディア各社は、今回の明らかなメディアに対しての圧力に関しては静かな気がするのは何故だろうか。標的にされた産経新聞やフジテレビはそれなりに取り上げているだろうけど、それ以外のメディアは我関せず状態に見えるんですよね。オフレコの発言問題なんて、以前の荒井首相補佐官の時なんて批判の大合唱だったのに、今回はさざ波すら立たない様な状態。前者がセクハラ関係の話題で、後者はメディア圧力だから違いがあるのか? となれば、今後本当にメディア圧力を強いるような事が発生しても、誰からも応援されないと思うぞ。同じ事を仮に与党の議員がやったら、多分連日連夜大騒ぎで、国会空転して予算審議だって通らなくなるかもしれないし。そう言う意味では、今回の「小西騒動」は、彼の行動の怪しさを広く知らしめたよい機会だと思うとともに、メディアなる存在がいかにご都合主義なのかと言う事も再認識させたことが、最大の功労じゃないだろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿