JALが発売開始した、国内どこでも6,600円のチケットセールスで、サーバーへアクセス集中しすぎてトラブルに。私は「青組(スタアラ/ANA)」なので、「紅組(ワンワールド/JAL)」の状況は詳しくないのですが、確かJALのFFPはマイル(フライト距離)だけでなく、FOP (Fly-On Point)だったかな、UAで言う所のPQF (Premium Qualifying Flights)みたいな、登場回数もメンバーシップランクの対象になるみたい。そのため、「何回搭乗したのか」というのがANAのAMCと比較してJALの場合はより重要になるので、この手の格安チケットが搭乗すると、回数稼ぎのためにドッとアクセスが集中するんでしょうね。
ただ、とは言ってもアクセス集中くらいでサーバーダウンするものなのかと個人的には疑問だったんですが、JALはどうもサーバーの更新を来月に予定していて、その準備というかそれも今回のトラブルに影響したというような話らしい。そうであれば、然もありなんという気もしますね。でも、破綻して会社としては縮小したとはいえ、元は(今でも?)ナショナルキャリアーであるJAL。世界的にも「大規模航空会社」の一つと言っていいくらいの会社なんだから、それが国内線の割引チケットでアクセス集中してサーバーダウンするというのはちょっと情けない気がします。
現在ではもっと大規模なシステムはあるんだろうけど、ちょっと前までだと航空会社の予約発券しステムであるCRS (Computer Reservation System)は、大規模オンラインシステムの代表みたいなもので、その規模、レスポンス性、内容と並ぶもの内容なシステムだったはず。だから以前は、大手の航空会社は独自のシステム開発をしていたし、世界的な共用システムもあったんですよね。まぁ、リアルタイムで膨大な予約・発券システムだから、凄く負荷も大きい事は想像するまでも無いけれど、ただ需要回復の切り札とも言える「6,600円チケット」の初っぱなで躓くのはJALとしても残念でしょうね。
現代では、どんどんオンライン化が進んでいて、リアルタイムに処理しないといけないジョブの量は、ちょっと前と比較しても桁違いなんだろうなと思います。そう言う意味では、サーバーのスケーラビリティーにしても、いったん拡張したら直ぐに次のレベルへの拡張が必要になるような速度で拡大しているだろうから、システム開発も並大抵な努力では追いつけないのかなぁ。まぁ、時代的にはどんどんオンライン化されていくわけで、マイナンバーで色々なことが紐付けされたら、今まで以上にネットワークやクラウドへの負荷は爆増するわけです。そうなると、例えばマイナンバーカードでのポイント付与とかみたいな事が今後提供されると、似たような事がそのシステムでも発生する可能性は決して低くないはず。となると、民間も共用出来るような度太いバックボーンの整備とか、共用出来るような柔軟性の大きなクラウドサービスの提供とか、そういう部分に官民共同で投資して整備する時代だと真剣に認識しないといけないように思いますね。そう言う事に対しての警鐘かもしれない。
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