私も最初にその記事を読んだ時には「えっ?」と思い、一足早いエイプリルフールかとも思ったくらい意外というか衝撃を受けた「カラス肉のジビエ」 の記事。ある意味、雀何かよりも最近では馴染み深いというかよく目に入る鳥の一つだと思う「カラス」。それをジビエとして、しかも生食する地域があるとは想像もしませんでした。
「ジビエ」と聞くと、どうしても鹿とか猪とか熊とか、野生動物の肉料理を想像するけれど、ハトの料理もその範囲に入るんだろうか。私は、ジビエ料理には縁が無くてというか、多分殆ど食べたことは無いと思う。食べてみたいかと仮に聞かれても「うーん」としか言えないだろうなぁ。正直なところそんなに興味は無いというのが本音かな。いゃ、簡単に手に入るなら試してみるかもしれない。例えば、最近ではレトルトカレーに害獣対策も予てジビエ肉を使用した物がでて居るみたいなので、そう言うものなら機会があれば試してみるかもしれないけれど、それでも今回の記事のように「生肉で」となると牛肉や豚肉でも躊躇すると思う。昔々、社会人になったばかりに現場研修で神戸の三宮事業所に行かされて、そこの営業さん達と毎日のように三宮駅前の飲み屋に連れて行かれた時。課長だったかの馴染みのお店が、鳥の刺身を出すところで、毎回「遠慮せずに食べろ」と言われたけれど、あれも手が出なかったなぁ。だって子供の頃から、「肉は必ず火を通せ」と教わってきたから。
だったらなんで刺身はいいのかと言われそうだけれど、あれは海の中塩水の中で生活しているものだから、陸上の色々なものを食べている動物よりはリスクは少ないという話らしい。でも、正直なところ日本以外の場所でそれほど刺身を食べたいと思わないし、どうしても食べるにしても日本人や日本企業が関わっているところ以外では断りたいよなぁ。例外と言えるのは、ノルウェーサーモンくらいでしょうか。でも、私サーモンは好きじゃ無いので、国内にいても食べない人ですし。最近でこそ、日本食は世界中で食べられるようになり、刺身にしても寿司にしても普通に食べられるようになったけれど、ちょっと前までは「生魚を食べる」という行為は、欧米人にとってはそれこそ今回のカラスのジビエ以上の衝撃的でしたからね。以前、中国ではカラスを食用にしている地域があり、だから日本に来て日本のカラスが大きい事に驚き、さらにそれを食べないことにビックリしている、みたいな話を以前聞いたことがあります。真偽は分からないけれど「四つ足のもので中国人が食べないのはテーブルだけ」とか言われるくらいだから、不思議では無い。
今回の「カラスのジビエ」とか、少し前に騒動になった食用コオロギとか、これまで話題にも上らないような食材が急に注目される理由は何だろうと考えると、結局はより刺激を得たいという欲求なんでしょうね。例えば、辛さを追求するのもその一つだろうし、人が食べたことが無いようなものを食べてみたいというのは、今回の新しいジビエもそうだし、予約が何年先まで埋まっているような有名店に行ってみたいというのもそういう欲求の一つだと思う。そういう興味も、食に対しての欲求の一つだから人それぞだと思うけれど、やっぱり一番幸せなのは、毎日変わらず普通の温かいご飯を温かいお味噌汁とちょっとしたおかずと漬物なんかで変わらず食べていけることなんじゃ無いかと思うんですよね。勿論、毎日和食ばかりでは飽きるから、時には洋食を食べ見たり、中華料理やその他外国の料理を食べてみたりと、アクセントというかメリハリというか、変化は必要だと思う。でも、その変化の度合いが、どうも最近は振れ幅が大きすぎるようになっていると感じます。私は、美味しいものを食べたいと思うけれど、だからと言って有名店に行きたいという気持ちは殆ど無く、一生に一度位しか食べられない有名店なら、別に行かなくても変わらないじゃんと言う捻くれた考えの持ち主(笑)。だから、今回の様な記事だとか、ミシュラン星店へのブームみたいなものを見ると、逆に日頃美味しいものを食べていないんじゃ無いのかと思ってしまう。ある意味、飽食の時代みたいなものの反動が、そう言う事を生むんだろうなと思いますね。
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