2023年3月28日

映画のような試合

WBCを米国で中継したFOX Sportsが作成した、WBC決勝戦の日本対アメリカ戦のハイライト映像。"The World Baseball Classic championship was like a movie."と書いているように、こうしてみると追いつ追われつの試合展開から、最後は両雄のフルカウントの対戦で試合が決まるという、シナリオの無いドラマのような話であることを再認識出来ます。 

試合中継をしたFOX Sportsとはいえ、アメリカが敗れた試合であったのにこういう物を作るというのは、やはりあの試合内容に関しては、アメリカとしても印象深いというか、結果を超えた「何か」を感じる内容だったんだなぁと感じます。

映像を見ていて改めて感じるのは、両チームが獲得した5得点のうち、4得点はホームランでの得点ということ。日本は、手法の村上選手、岡本選手が打っているけれど、これは余りこれまでの日本の野球では見ない流れでは。これまでの日本の得点の場合は、それこそ事実上の決勝点と言っても良い、村上選手のホームランの後で加点した、満塁からファーストゴロの間に入った1得点のように、プレーを積み重ねて得点するパターンだと思うんですよね。そう言う意味では、改めてこの試合を見ていると、日本の野球のパターンが変わってきているというか、成長していると言っても良いんじゃ無いかと感じます。

この手の映像は、どうしても得点シーンが中心になってしまうのは、どのスポーツでも仕方ないのかもしれないけれど、そこに至るまでの対決とか、丁々発止の対決とか、映像に出てこないけれど良いシーンやプレーはもっとあったと思うので、それが勿体ないと思う。最後の、大谷vsトラウトの対決は、フルカウントまで1球1球取り上げているけれど、ああいう場面は多分試合中に何度かあったはず。映像の尺の問題もあるとは思うけれど、そういう部分にスポットを当てたダイジェスト映像なんかも作ってほしいですよね。それならば、試合全部を流せばとも言われそうだけれど、ダイジェストにはダイジェストの良さというか、圧縮して部分を強調することでまた別の感動も生まれると思います。しかし、最後に投げた大谷選手のスライダー、何度見ても凄い曲がり方だなぁ。あれをみるだけでも十分価値があると思う。

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