2023年2月28日

国内移動

国内のプロ・セミプロ・アマチュアスポーツチームにとって、「移動費」って結構馬鹿にならないんですよね。プロ野球なんかその最たるものだと思うけれど、パリーグの場合は北は北海道の日本ハムから、南は福岡のソフトバンクまで、途中の仙台、都内(千葉、埼玉)、大阪と、年間140試合以上の半分だから70試合以上は移動する事に。幾ら狭い日本とはいえ、新幹線移動が可能なのは片道3時間位が限界だろうから、どうしても飛行機移動も検討しないといけない。Jリーグは、試合数はそんなに変わらないけれど、プロ野球以上に全国にチームが散らばっているから、こういうパートナーシップ制度があって、移動費が有る程度節約できるのは助かるでしょうね。ただ、飛行機の場合は天候に左右されたり、もし定期便利用をする場合は色々な理由から遅延なども発生するから、出来れば新幹線移動で賄えることが理想なのかも。 

Xリーグ(X1 Super)の場合、多くは都内周辺と関西に集約されているけれど、その2拠点は新幹線移動が2時間半位で可能。例外的には、福岡にSUNSが拠点を構えていて、彼らの移動は彼らのホームへ行くのも大変。関西での試合では、早朝から新幹線移動をして、最終に近い福岡行きで帰宅するような移動をしているらしいけれど、金銭的にも肉体的にも負担は大きいだろうなぁ。今、東京-福岡ののぞみ号だと5時間弱くらいかな。飛行機でも、羽田-福岡は2時間弱のフライト時間だから、幸いにも羽田も福岡も空港は街中なので、移動時間としては3~4時間弱位だろうか。羽田-福岡は飛行機の優位性が凄くよく分かるし、実際便数も多いから飛行機の方が有利だろうなぁ。そう言う意味では、お金問題は別としても、福岡を拠点に選んでチーム作りをしているotonari福岡SUNSというのは、凄く先見の明があった気がする。

アメリカだと、お金があれば専用機などの航空機移動が中心で、マイナーリーグ等はバスで何時間も移動するのが当たり前。そう言う意味では、まだ地域的に限定されているとはいえ、新幹線を中心にそれなりに鉄道網が整備されている日本は、移動の多いチームには恵まれている環境なのかも。とは言っても、それは首都圏から東北地方、首都圏と関東圏、関東圏と西日本地域がメインで、例えば距離的には近くても日本を南北に移動する路線は限られているから、そういう場合は距離的には近くても飛行機で移動しないと時間的に掛かってしまう。私は鉄分は多い方では無いけれど、その辺りが日本の鉄道網の課題なんじゃないだろうか。途中に日本の背骨となる山々が連なっている日本列島だから、中々そこを縦貫して南北を繋ぐのは大変なんだろうけど。

大変さでは、沖縄のスポーツチームは基本飛行機移動でしか遠征試合に行けないので、その大変さはアメリカのチームと同じ位かも。羽田-那覇線をよく利用するので、時々沖縄のバスケットチームと同じフライトになる時がありますが、幹線路線の一つだから便数も多いし何とかなっている部分もあるでしょうね。これが、一日に2フライトしかないとか言う条件だと、遠征試合に行くにしても、前日から前乗りして、試合後も現地に宿泊して翌日帰宅みたいな移動になりかねない。実はアメフトの場合は結構チームの人数が多くて、選手が約60名、コーチが20~30人(トレーナー等も含む)、マネージャー等その他スタッフ20名位に、さらにチアメンバーにスタッフで20名位は居るわけで、一回の移動で120名位の人間が動くわけです。ここに、選手は防具類の大きなバッグがあり、スタッフは色々な道具等を運ばなきゃ居なくて、普通は4tトラックとかで運ぶけれど、昔はそれを2台出した事あったなぁ。それを飛行機に搭載するのも、一騒動だしお金も掛かるし。スポーツの中で、この「移動費」にかかるお金が、もしかしたら一番高額になるのかもしれない。

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