最近話題になっている「昆虫食」、なかでも「コオロギ」が色々な意味で注目を集めているんですが、TLやネットを眺めていると、自分のように不信感というか疑問を感じている人も多いみたい。確かに、世界的に人口が増加していて、食料生産もそれを満たすことが出来るか疑問も多いことは事実。一方で、少なくとも日本国内に於いては、食料の廃棄が生産量の半分近く発生していると言う話も有り、最近では色々な理由から牛乳を廃棄したりという事も発生していて、一概に「食糧不足」という言葉では括りきれない気がします。
ネットで見つけて「なるほど」と感じた意見に、過去日本人は毒のある河豚とか、一部地域ではイナゴとか蜂の子という昆虫食もしているが、コオロギがその中に含まれてこなかったことにはそれなりに意味があるのでは、という内容。確かに、今ほど食糧事情が豊かで無かった過去であれば、当然今以上にタンパク源として注目されていてもおかしくない気がします。同じような事は、この記事にも書かれていて、満更的外れな意見でも無いようですし。
また、これも初耳だったけれど、コオロギには一部甲殻類と似たような成分が含まれているので、甲殻類アレルギーのある人は同様の反応が発生するかもしれないリスクがあるという話にもビックリ。自分は今の所そういう食物アレルギーは無いのですが、色々ストレスが増えて行くであろうこれからの社会の中では、アレルギー体質の人も増えていくように思います。実際私も、昔は花粉症なんて無かったのが、何時の頃からか花粉症に悩まされて居るわけですし。実際に提供されるときには、色々テストや検証もするんだろうけど、やはり新規の食材というのはそれなりにリスクを考えないといけないと思う。
勿論、例えば日本の漁業はどんどん衰退していて、「魚の国」とも言える日本としては大きな危機感を持たないといけない状況に。ノルウェーのサーモン養殖が良い例として比較されるけれど、今の日本の根こそぎ取るような漁業経営では、資源も漁師も息詰まることは確実で、欧米などで行われているような適正量を計画的に収穫するような事を考えないといけない。このままでは、それこそ魚は諦めて、コオロギを代わりに食べないと行けない様な世界になるかもしれない。だからこそ、今コオロギに手を出すんじゃ無くて、今有る資源や可能性をもっと真剣に考えないといけない気がするんですよね。コオロギビジネスに関しては、以前の太陽光発電パネルのような胡散臭い話も流れてきたりするけれど、個人的印象としては「余りに唐突」という印象は拭えない。単にブームで騒ぐのでは無く、だからこそ今有る資源をもう一度ちゃんと見直す必要が有るんじゃ無いだろうか。そのためのコオロギの警鐘の様なきがする。
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