2023年2月26日

危機感の薄さ

やっぱりこの政党のこの代表だからこういう言い方しか出来ないのだろうけど、正直なところいつもの後出しジャンケンみたいなコメントは、言えば自身が惨めになるし、印象としても悪くなるだけじゃ無いかという気がする。 

「秘匿して行く必要があるのか。国会の了承を得て堂々と行くのも一つの姿だ」

と言ったみたいだけれど、国民に対しては渡航制限をしている地域に、総理大臣が予めその予定を表明して、国会の了承を受けていくというのは矛盾していないか。

一つ同意するのは、今国会が始まる前、あるいは其れ以前でも機会があれば何とか実現する努力がどの程度行われたのかというのは疑問に感じるけれど、政権の判断力だけの問題では無く、日本の雁字搦めの状況やこういう騒乱を想定していない実状も大きな理由というか原因だと思う。それに対して、相手を批判するだけというのは、やはりこの政党の少なくとも外交関係に関しては信じていけないという証拠の一つだと思うなぁ。

色々課題はあると思うけれど、やはり首相警護が警視庁のSPと言うのが、同じ「SP」でもアメリカとは大きく異なるのが課題の一つでは。最もアメリカのSPにしても、あれって別に米軍の特殊部隊とか言うのでは無く、確か財務省所属の組織だったけれど、調べてみたら今は財務省から国土安全保障省に移管されているんだ。それならば、日本の警視庁所属のSP組織も、防衛省に移管して、陸上自衛隊の直属組織としても良いんじゃ無いか。ただ、そうすると今度は国内警備の時に問題が出るんでしょうね。

首相動向に関しては、分刻みでその日に食べたものまで新聞に掲載されるほどオープンなわけで、それは良いことでもあるけれど今回の様に引くと生の高い講堂は出来ないという状況も生むんですよね。仮に、例えば個人的に休みを取ってその間に密かに出国して電撃訪問するという事も可能何だろうけど、実際にそういう行動を取れば取ったで、あの政党とかこの政党なんかが、声高に「憲法無視」とか「戦時体制を誘発する」とか、関係無い理由を付けて騒ぐんだろうなぁ。実は先日G7のしたなら氏目的も兼ねてヨーロッパ訪問をした時に、そのまま一瞬キーウ迄行くんじゃ無いかと思ったんですよね。実際そういうプランも合ったみたいですが、先方の事情等も合って実現しなかった様子。まぁ、ウクライナとしてみれば、彼方はまさに戦場の無っただ中に居るわけで、電撃訪問が出来ない日本の首相と会談するという事は、最大機密の一つでもあるゼレンスキー大統領の予定を明らかにすることであり、それはロシアを利する行為になるわけですからね。野党が本当にウクライナ支援を考えて、岸田総理の訪問が必要と考えるならば、そこは密約でも結んでそれを実現することを考えるべきだと思うけれど、それは与党に利することになるから絶対にやらないでしょうね。岸田総理の判断力、日本の法制度の問題も有るだろうけど、そういう日本の政治の未熟さも要因だと思う。

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