少し前に、議員辞職した岸信夫元衆議院議員の息子さんの岸信千代氏が、自身HPに父親や叔父の安倍晋三氏、さらには祖父の岸信介元総理や、大叔父の佐藤栄作元総理を並べた「家系図」を掲載して批判されたけれど、この映画(ドキュメンタリー?)のやっている事は、それと同じ事ですよね。
映画『妖怪の孫』上映会が開催されました。
— Choose Life Project (@ChooselifePj) February 24, 2023
A級戦犯となりながら首相の座にまで上り詰めた”昭和の妖怪”岸信介その孫・安倍晋三に多角的に斬り込んだドキュメンタリー。
なぜ、”安倍政治”は行われたか。そして、なぜ今も続くのか。
▶︎3月17日(金)より新宿ピカデリー他全国公開#妖怪の孫 pic.twitter.com/4UzyFHmXzk
いつもの事だけれど、自分達の都合の良いことは「善」で、都合が悪けれど「悪」という、身勝手なご都合主義を今回も展開しているから、身内には受けるんだろうけど、回りからはどんどん人が離れていくんじゃ無いだろうか。だって、昨日まで味方だと思っていたのに、何かを切掛に突然敵として攻撃されるかもしれませんからね、こういう人達の場合。
生前から、安倍晋三氏は母方の祖父である岸信介氏に擬えられることが多かったけれど、家系図を見るとお母さんの父親が岸信介氏なので「祖父」である事は間違いないけれど、どれほど影響力があったのかは疑問。逆に、岸信介氏からみて初孫だとしたら、彼からの期待値はそれなりに合ったかもしれないけれど。あと、年齢や年代的な事を考えると、安倍氏から見た場合祖父の岸信介氏よりは、大叔父の佐藤栄作氏の方が物心ついてからの記憶もあるだろうし、政治家の目標とするならば佐藤栄作氏の方がロールモデルとして感が安いんじゃ無いのか。それよりも、自分の父親の安倍晋太郎氏も政治家として活動していたわけだから、やはり目標とする場合ならまずは自分の父親を見るんじゃ無いだろうか。
岸信介氏は、良くも悪くも戦後の日本の高度成長時代を気付いた政治家の一人だと思うので、批判も評価も相まみえる存在だと思う。と言うか、「戦後政治のフィクサー」みたいな言い方をされることが多くて、実際そういう部分も多かったんだろうけど、「妖怪」と決めつける行為も一寸疑問を感じるところ。確かにそう呼ばれて居て、ご本人もそれを利用したところは有るのかもしれないけれど、それは開くまでも本人に対しての言及ならまだしも、孫の安倍氏に対して「妖怪の孫」という言い方をするのは、もう差別なのでは。それを言い出したら「殺人犯の子供」とか「放火魔の孫」とか「捏造記者の夫」みたいな言い方だって許されてしまうだろうし。だいたい岸信介氏は、A級戦犯として起訴されたけれど、結局不起訴処分となったはずで、引用している文章もいい加減だしなぁ。結局は、どちらも既に鬼籍に入っており反論出来ないことを良いことに、自分達の好き勝手を押しつけているようにしか感じられない。
そういう出自を問題として取り上げるのであれば、このツイートをしているChoose Life Project (CLP)だって、設立時に立憲民主党から出資を受けた、立憲民主党の御用メディアだと批判されたわけで、それに対してはどう弁明するのだろうか。いゃ、今は支援を受けていないとか、法人化する前に終わっていたとか、何となく有耶無耶に終わっていて、同時期に騒いでいた所謂「Dappi事件」とは大きな違いだったのはまだ記憶に新しいところ。彼らの「妖怪の孫」理論に沿うならば、「CLPは立憲民主党の隠れ広報」という言い方をしても間違いでは無いはず。となると、この映画だって、そういう組織の息の掛かったプロパガンダと言っても間違いでは無いのでは。それに、言論の自由がありどう言う意見も考える事は勿論、発言する権利はあると思うけれど、それが誤解であったり間違いであれば批判されることは当然。そういう部分が議論になっていたのが、旧統一教会関連の話題だったはずなのに、自分達がまさに彼らが批判してる「旧統一教会的振る舞い」をまさにしているわけで、やっ張り子の人達は何をやっても変わらないというある意味納得の安定感すら感じられます。以前「新聞記者」という映画まで作り、政府が闇の組織でひたすらtwitterに誤情報を流しているというような場面があったけれど、まさにそれと同じ事を某通信社の記者がやっていたりしたわけで、結局この人達の言うことは自分達が実際にやっているからそう言う荒唐無稽とも言えることを思いつくんでしょうね。何となく、今回も何か自爆・ブーメランに終わりそうな気がする。
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