2023年2月12日

トルコ大地震

トルコで発生した大地震の被害は甚大で、今朝の時点では地震による死者数は2万5千人以上とも言われていて、今後更に増える可能性も。記憶に新しい東日本大震災の死者数は1万6千人余りと言われているけれど、その90%以上は津波による死者であることを考えると、震災によるものは2000人を下回ると推測されます。それと比べると、今回のトルコの震災では、その全てが震災による建物の倒壊に寄る死者で、自身が直接の原因と言って良く、その被害の大きさに驚きます。

トルコ大地震の映像を見ていると、阪神淡路大震災の時の映像に似ているのは、やはり内陸部での震災だからなのかもしれません。時期的にも、阪神淡路大震災は1月17日に発生しているので、あの時も寒空の中焚き火で暖を取る人達の映像が印象的出したが、トルコの被災地域も寒さが厳しいらしく、震災後の天候で命を落とす人もこれから増えてくるんじゃないだろうか。阪神淡路大震災の時の死者数は6,500人弱で、自身による直接の死者数としては東日本大震災よりも数倍多いんですよね。トルコの自身にしても、阪神淡路大震災にしても、ビルが倒壊してだるま落としのようにしたが潰れて上から落ちて壊れるみたいな映像が多く見られて、都市部のビル倒壊により被害が増えているのは同じような理由なのかと感じます。自身のマグニチュードだけみると、阪神淡路大震災はM7.3で、トルコの場合は同規模かそれ以上の自身が2回発生しているらしいので、単純に比較は出来ないけれど、はやりトルコの今回の地震はかなり大きい気がします。

ただ、トルコにしても日本同様自身の多い国としてそれなりに知られているわけで、その割には被害規模が大きいのではと感じていたのですが、どうも日本同様地震対策として耐震設計などの基準はあるのだけれど、実際の建設現場ではそう言うものが無視されたり、見逃されている所謂「違法建築」がかなり発生していた様子。被災地に近い地域でも、殆ど犠牲者が発生していない地域があり、その理由を調べてみたら基準通りの耐震設計の建物を建築するように厳しい基準・監督をしていたから不正行為が発生しなかった、という話を聞いてうーんと唸ってしまいました。日本でも少し前に耐震偽装とか揺れ防止ゴムの不正検査みたいな事がありかなり問題になりましたが、どうもトルコはそれ以上に酷い状況みたい。日本の場合は、阪神淡路大震災で耐震基準がさらに厳しくなり、更に東日本大震災でも厳しくなっているから、その部分では少し安心出来ますが、でも油断してはいけないだろうなぁ。でも、自分の住んでいるアパートは耐震基準を満たしていると思っていたら、実は中抜きされていて危険な物件だったと震災に遭ってから分かっても何も利益は無いし。

今回地震が発生したのはトルコの南の方の地域で、隣接するシリアにも大きな被害が出ている様子。一方でトルコの反対側、国会を挟んでいるとはいえ、そちらではロシアのウクライナ侵攻がまだ続いていて、トルコ自体が直接の戦闘参加や被害を受けているわけでは無いけれど、調停役としての期待値も有る中、国内問題対策にシフトしていくと、ウクライナ侵攻も混沌さを増していくのかも。戦闘が続く、ウクライナ東部では、ロシア軍が人員を使い捨てにするような戦術で優位に立ちつつあるらしいのですが、ロシアとしても春になるとウクライナ側に西側の武器も届き出すし、時間的にもロシアも苦しい時期になるので、ここで一気に逆転するつもりなんだろうか。最初にロシアの人海戦術の話を聞いた時に、先の大戦末期に行われた日本軍の特攻みたいな話だなぁと思ったのですが、そう言う意味でもロシア軍も末期状態に成りつつあるんだろうか。いずれにしても、日本からも緊急救助隊が直ぐに派遣されて、現地での救助活動をしているみたいですが、そういう形でのトルコ支援が間接的にウクライナ支援にも繋がるだろうから、その支援は太く継続して欲しいと思いますね。

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