2023年2月6日

後ろめたいのだろうか

昨日アメリカ空軍のF22で撃墜された、中国の観測気球。 それに対して中国外務省はアメリカに対して強い不満と抗議を表明したんですが、その中国は「(気球は)民間のもので不可抗力でアメリカに入った」と言っているのであれば、中国側が何らかの方法で気球を回収するか廃棄できないのであれば、アメリカが排除することは当然だと思うのだけれど。

大体、特に悪意なり意図が無いのであれば、アメリカ上空で発見された時に「問題無いけれど、もし必要ならそちらで対処して貰って構わない」と言えば良いだけ。と言うか、仮に中国国内の何か観測をする目的であったのなら、中国国内を出て少なくとも太平洋上空に移動した時点で、その旨国外に向けて告知するべきでは。もっと言えば、以前同様の騒動が日本であったわけで、その時の未確認気球と同じように見えるわけですから、となれば日本海上に出たところで一言言うべきじゃ無いだろうか。そう言う意味では、中国はアメリカに対して「お手を煩わせて申し訳ない」と言っても、文句を言う筋合いは無いと思う。

まぁ、中国としては、民間の資産が断りも無く破壊された、と言うのが言い分なんだろうけど、それならそれでアメリカとしては、民間の機材が断りも無く不法侵入にも問われるような動作(行動)をしているのだから、国として責任を取れ、と反論しても良いんじゃ無いだろうか。まぁ、そんな水掛け論みたいな事は言わないけれど、これを切掛にアメリカ批判みたいな事を中国が言いだしているから、一言釘を刺す発言がアメリカ側から合っても悪くは無いと思う。中国としては、面子のためにも「申し訳ない」とは口が裂けても言えないだろうから、「何をしてくれ」と怒る姿勢は見せないといけないのだろうけど、まぁこういうのも「外交」の一面なんだろうなぁ。

今朝のニュースでは、同様の飛来物が南米でも見つかったという話も出ていて、そうなると中国としては、一体どこの誰がどう言う目的で幾つくらいの気球を何時何処からどの様にして打ち上げたのか、そういう説明責任も出てくるのでは。たまたま一つの気球がはぐれて、たまたまアメリカ上空を通過した、という単純な話では無いような気がしますしね。もし、大規模な大気圏気流の観測であったとしても、他国に某かの騒動の種を蒔いたわけだから、少なくともその「民間」の担当者は某かの説明をするべきではと、普通は思うんじゃ無いだろうか。最近の微妙な米中の関係もあって、お互いに腹の探り合いをしているのが事実なんだろうけど、もう少しちゃんとした対応を見せてほしいところです。まぁ、そうしない、そうできないのが、中国の中国たる所以なのかもしれないけれど。

0 件のコメント:

コメントを投稿