ロシアによるウクライナ侵攻が始まって1年。当初は、圧倒的な武力でロシアがウクライナを短期間で圧倒して行くだろうという予測でしたが、その驕りが理由なのかウクライナの反攻は厳しく、初期に押し込まれた戦線を押し返し、何とか1年間ロシアの侵攻を防いでいる状態が続いています。それは一つの光明だと思うけれど、未だこのウクライナへのロシアの侵攻が止まるどころか解決する糸口は見えず、更に長期化する事だけが分かっている現状に、厭世気分も漂い始めた1年とも言えます。
自分は、専門家でも無いし流れてくる情報を素人ながら何とか判断しようとするくらいしか出来ないけれど、それでも一つ言えることは、このままロシアが某かの利益を確保したままで戦争終結してはいけないという事。ロシアとしては不満だろうと、少なくとも1年前の戦争開始時点までの国境線は回復し、かつロシアやウクライナ側の戦争犯罪に関しても厳密に処分するような事をしないと、結局は力のあるもの、力の大きなものが、自分の我が儘で自分達の利益を確保することが成立してしまう。かといって、ではロシアを解体するとか某かの制裁を化する事が出来るかと言えば、それはそれでまた大きな力が必要で、場合によっては今度はロシアが反発して更なる暴走が始まるかもしれない。
日本でも、多くはウクライナ支援に賛成で、ロシアに対しての批判も大きいけれど、中にはロシア擁護論を今でも公表する人が、それも政治家の中にも存在する事が大きな驚きです。信条としてこれまで長くロシアと付き合いがあり、それなりに彼らの主張に耳を傾けることはあっても、相手国に進出しているのはロシアであり、戦いが行われて居場所はウクライナの国内であることを考えたら、彼らこそ先ずはロシアに対して、一旦鉾を収めてまずは元の位置に戻れと彼らは言うべきなのでは。TLに時々流れてきて自分も同意するのだけれど、ロシアはウクライナやNATOさらには米国も含めた西側による挑発を受けて、止むにやまれず侵攻したと言うのであれば、それって日本がアメリカと開戦をした太平洋戦争を正当化することにもなるんですよね。
今回の件で、世界的に「自国防衛」という意識が拡大して、欧州等では軒並み防衛費を倍増する対応をして、日本でもそれに近い防衛費の増額と設備の増加が言われています。個人的には、余りにこれまでの努力が少なかったので、遅きに失しているとは思うけれど、それでも無いよりはまし、やらないよりはまし。だいたい、今ウクライナに侵攻しているロシアと、日本は国境を接している訳ですし、領土問題も抱えているわけですから。最も、想定される相手はロシアではなく、中国による台湾侵攻や場合によっては沖縄などの海洋部部への進出が一番可能性がありそうな事態何だけれど、それに対して先ずはどれだけ危機感を共有出来るか、平和ボケと言われる日本のある意味試練だと思う。日本によるウクライナ支援は、勿論まずは彼ら被災者への支援が優先するのだけれど、それと平行して自分達もどうこれから自分達自身を守っていくのかという課題を解く一年になるんでしょうね。いずれにしても、少しでも早く元の平和がウクライナに戻ることを祈る一年になりそう。
0 件のコメント:
コメントを投稿