2023年1月2日

YouTubeは衰退期なのか

古参・著名YouTuberが、解散や活動停止しているという記事。個人的に感じているのは、

  • 制作側が多数参入しているために、同じ分野傾向内容のライバルが増えて競争率が高くなった
  • 著名になればなるほど、一部のコア登録視野を除いて、動画に対しての要求が多様になるため、制作側の意図との乖離が生まれる。それが低評価・批判コメントなどにつながり、そこまで出ない登録者も離れて言ってしまう
  • YouTube以外の、例えばTikTok等のプラットフォームが乱立し、それらがどれも短時間で一気に楽しめる傾向が強いので、YouTube側での対応が遅れて居る
  • 人気を維持するためには、多頻度更新が必要になるが、分業制で制作するとどうしても作品の品質にばらつきが出たり粗が気になる。特に最近、案件絡み(「プロモーションを含みます」と表示されるもの)の投稿がどんどん増えている気がする。それは、制作者側だけで無く、案件をもうしむ側にも責任があると思うけれど
等が、最近特に感じているところ。

あくまで個人的な印象・好みの問題なので、自分の感覚が正しいとは思わないけれど、以前の自分が持っていたYouTubeの印象というのは、「リアルな動画、ドキュメンタリー時な内容」というもので、要するにテレビとか映画のような「作り込む作品」ではなく、本当に一瞬を切り取ったような映像だとか、ずっと長回しをして一回撮りした物を編集して短くして流すとか、そう言うもの。所が最近の動画だと、変に演出したなと感じる場面や、何か作り物っぽい印象を受ける場合も少なくなくて、昔の飽きてきた頃の「テレビ」に何か近づいて来た感じを受けます。だから、有名YouTuberの動画で楽しいものもまだ多いけれど、時々「お勧め」で再生回数が100回とかそんな程度の動画を観ると、凄くホッとするしそこからファンになる事も。ああいう感動というか出会いって、今のYouTubeでは減ってきている気がします。

例えばタレントさんとか芸能人が、自分達のビジネスの一部と割り切って動画投稿してくれるのは良いんです。最初からそのつもりで見るから。でも、そうでは無い作者がスタイルだけビジネス目的みたいな形に変えていくことは、結局はそれまであった自分の個性を削っていくことになると思うんですよね。実は以前多くの著名YouTuberが、芸能事務所とかそう言う人達を束ねる事務所に所属しているという話を聞いて、ちょっとガッカリしたことがあります。いゃ、税金対策とか社保などの管理に、スケジュール管理等のマネージメント作業とか、必要性は分かるんだけれど、何か古いスタイルの片鱗が垣間見えた気がしてしらけた気分になったことを覚えています。今ではそれほどでも無いけれど、それでもたまに有名な作者の動画と上手も、以前ほどドキドキワクワクしないのは、そういう部分も大きいのかも。

私が気に入って更新されるとすぐに視聴するあるコンテンツがあるんですが、私が見始めたのはまだ登録者数は二桁位で、再生回数も1000回にも言っていないような時に、たまたまお勧めで表示されて見て気に入った物。そのコンテンツは、若い夫婦が山奥の古民家を再生していく内容何ですが、その内容の面白さ、映像や構成の確かさ、そしてその若い二人に凄く共感と交換が持てる点が気に入っています。基本一週間に1回の更新で、忙しい時にはそれも伸びる傾向があるんですが、それでも許せるくらい一つ一つの内容は濃く深い気がします。そう言う良質のコンテンツが増えて欲しいと思いつつ、YouTubeとしても私企業だから、何千万回とか何億回という再生回数が回るような怪物コンテンツも必要だろうし、そうなるとそう言うほのぼのしたような物は切り捨てられる運命なのだろうか。YouTube自体が肥大化した故の悩みだと思うけれど、もしかしたらあと10年もしたら衰退していて、全く別のプラットフォームが躍進しているかも。そう言う時代の流れの速さも、今の時代に必要な事なんですよね。それだけ、世の中はどんどん厳しくなっているという証拠だと思う。

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