昨日国立競技場で開催された、「Japan U.S. Dream Bowl 2023」。前半は、USが1TDを奪うものの、Japanも2FGで6点を獲得し、6-7の僅差で折返し。3Qに入ると、USが1TD/1FGで点差を広げられるものの、Japanは2TDでこの試合初めて逆転。しかし、4Q終盤にUSが再度逆転のTDを奪い、Japan 20 - 24 USAで敗れる悔しい結果に。今回の試合は、初のアメリカチームからの勝利をと期待されていたんですが、まだあと一歩足らず後塵を拝することに。残念な結果ですが、やはり色々な面でまだまだ足りない部分を感じた試合でしたねぇ。
現地観戦出来ないので、当日の録画放送(G+)での観戦でしたが、やはり感じたのはフィジカルの差。全体的に身長/体重はUS側が日本に対して+5cm/+5kg優勢な状態ですが、所謂フィジカル(体力・筋力・総合力・運動能力等)は、US側選手はそれ以上に差があり優れていた印象です。この辺りは、大学4年間だけでなく、それこそ子供の頃からの積み重ねというか経験の差が最終的にこれだけの力の差が生まれるのかなぁ。今回日本側もアメリカ側も、チームとしての合同練習機会は少なかったのですが、それでもここまで仕上げてくるアメリカチームの底力が、最後に効いてきた気がする。あと、日本チームの殆どの選手は、今シーズン1Q=12分の試合しか経験していないわけです。多分、ここ数年で初めて1Q=15分の試合を経験した選手は、半数以上じゃないだろうか。1Q=12分と1Q=15分を比べると、後者は前者の試合に+1Q分増えた計算になり、体力的にもかなり厳しいはず。そういう部分も含めて、今シーズンはリーグ戦は色々な理由から1Q=12分で開催するとしても、プレーオフ以降は1Q=15分での開催にするべきだと感じましたね。
All JapanがUSA Teamに勝てる時は来るのか。今回はこれまでのオールジャパンとは事なり、日本のXリーグで活躍している外国籍選手も含まれていて、そう言う意味では現在の日本フットボール界最強のチームであったことは確か。実際試合スタッツを見ると、RBに入った外国人選手の活躍は期待に近かった気がします。一方で日本人選手のプレーはまだまだ改善の余地があるかなぁと言う印象。ただ、それは個々の選手のスキルが劣っていると言うよりは、やはりチームとして集まる機会をもっと増やして練度を上げないと難しいと思う。それぞれの選手のスキル100に対して、多分今日の試合では80とか70とか、全力が出せていた選手は少ないんじゃないだろうか。それは選手の問題と言うよりは、こう言う経験値の積み重ねがまだまだ必要と言う事だと思う。そう言う意味では、お金とか時間とか色々難しい問題は有るだろうけど、こう言う国際試合開催機会を、せめて年に1回は継続して行く必要が有ると感じます。
今回の試合は「Japan U.S. Dream Bowl 2023 powered by ヒト・コミュニケーションズ」というタイトルで、人材サービス会社の株式会社ヒト・コミュニケーションズが講演して実現した物。大会自体は、今年の春くらいに噂になっていて、結構早い時期から準備が進められていた様子なんですが、可能ならば是非今後も何からの形でこう言う場を支援して欲しい。特に国立競技場で開催したことは大きいですよね。幸い天候も晴れてくれたので、寒さは厳しかったようですがいかにも「アメリカンフットボール日和」での試合になり、良かった気がします。勿論、アメリカ側・日本側、それぞれ多くの関係者が尽力して開催した試合だったと思うので、それら関係者の皆さんの努力にも感謝したい。そして、是非次に繋がる形の「何か」を残して欲しいですよね。試合に参加してくれた、日米の選手、この大会を実現に導いた日米の関係者・スタッフ、全ての人達に御礼を言いたいと思います。
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