2023年1月22日

もみ殻燃料

お米を脱穀する時に出る「もみ殻」。そのもみ殻から固形燃料を作ると言う記事。もみ殻100%から作られる固形燃料で、燃焼時間は市販の固形燃料の1.5倍程度。さらに燃え切った灰はそのまま土などに混ぜて農地使用する事が出来るという事で、環境に優しいエコシステムともいえます。 

自分がまだ子供の頃、実家でまだ稲作をしていたので、春は一家親戚総出で田植えをして、秋はまた一家親戚総出で稲刈り脱穀をするのが普通の時代でした。稲刈りをして干して、一月位すると脱穀をしてお米の部分と稲わらの部分を分離させるんですが、その時に大量に出るのが「もみ殻」。稲わらも同様に大量に廃棄されるのだけれど、稲わらの場合はそのまま畑に持っていって、冬場の霜対策に使ったり、昔はその稲わらを編んで正月飾りを作ったりと、それなりに利用方法があったけれど、もみ殻は燃やすしか処分方法がありませんでした。当時はまだ大らかな時代だったから、稲刈りの終わった田圃でそのまま燃やしたこともあったし、ドラム缶に入れて燃やしたこともありましたが、今はそんなことはもう出来ない。多分産業廃棄物として処分するしか無いんでしょうね。そうなると結構な処分代がかかるだろうなぁ。

このもみ殻燃料、実際にどの様に製造するのか迄は記事に書いてなかったけれど、見た目が練炭みたいだから細かく粉砕して炭化させるのだろうか。木材とか燃料とか、他の素材を混入させること無くもみ殻だけで製造出来るというのが凄いなと思うし、それ故に燃焼させるともみ殻の匂いがするというのは付加価値かも知れない。キャンプ場だけで無く、自宅でちょっとBBQとかする場合の燃料としても良いんじゃ無いだろうか。燃やした後の灰は、そのまま家庭菜園に使えば良いだろうし。幾ら位するのかGoogleで調べてみたら、これ結構以前からすでに販売されてたりするんですね。5kgで440円、10kgで660円とかなり割安な気がします。10年間保存出来るので、非常時の燃料としても有効そう。薪を備蓄するのはなかなか大変だけれど、これだったら保管も簡単な気がします。熱量は同僚の薪と同じ位で燃焼時間は倍位あるらしいから、暖房用にも利用出来そう。自宅に槇代を於いてBBQとかやりたいと思っていましたが、その時に燃料となる薪の確保や保存が面倒そうだったけれど、これなら手軽に試せそう。

所で、最初に静岡新聞(SBS)の記事を読んだ時は、伊豆で初めて行われている技術かと思ったら、2年位前からあったものらしく、それが波及してきたんでしょうね。まぁ、生まれはどこでも行けれど、こう言う二次利用三次利用されることで、米作りのコストが相対的に下がって行けば、消費者としては嬉しい。「もみ殻燃料棒」とか「モミガライト」というらしい。今度近くのホームセンターとかで探してみよう。

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