ベジタリアン/ビーガン用としてだけでなく、健康食品としての用途でも人気が出始めている「代用肉/ビヨンドミート」に関しての、試食レポート。昔は、原材料の「豆」から「ソイミート」という名称が一般的だったと思うのですが、最近はイメージ戦略もあるのか「肉を超えた肉」の意味で「ビヨンドミート」と言うんですね。英語圏では意味は分かるかもしれないけれど、日本ではやはりもう少し分かりやすい名称が良いのでは。「超肉」とか。ますます意味不明か(笑)。
私も幾つかこの手の食品を食べたことがあるんですが、やはり「豆感」を感じてしまうのと、これは調理の問題かもしれないけれど「豆の匂い」も結構するんですよね。ベジタリアン/ビーガンで無ければ、例えばハンバーグなら牛脂をたっぷり使うとか、あるいはラードを入れるとかすれば、かなりその辺りは改善させるんでしょうけど、多分それならば本来の牛肉、豚肉を使えばと言う話になるだろうし。
また商品展開としても、多分製造上の理由でしょうけど、ミンチ肉を使用したハンバーグとか肉団子とかそぼろ状の物とか、そう言うものに限定されているのも少し残念。ステーキ肉のような形の物も一部有るのかもしれないけれど、その場合はますます今の「豆感」を消さないと駄目だろうなぁ。個人的に食べた印象では、ハンバーグくらいのサイズで成形してしまうと、やはり食べているうちに違和感を感じるんですよね。多分ハンバーグなら最初に二口くらい、ミートボール状の製品なら何とか5~6個位は満足して食べられるけれど、それ以上はキツい気がします。そのぶん、例えば麻婆豆腐のミンチ肉代わりとか、ミートソースの具材とか、バラバラな状態で他の食材と混ぜるような形なら、結構味的にも誤魔化されそうな気がします。私は食べたことは無いけれど、餃子の具なんて良いかもしれない。
肉を食べられない体質の人や、宗教などの理由で肉を食べない人も多いので、こう言う食材の研究は良いことだと思います。日本に観光で来ているイスラム系の人は、日本のラーメンは食べてみたいけれど、宗教上の理由で豚骨ラーメンは食べられない。でも、今はビーガン用の「豚骨風ラーメン」が合って、それなりのクオリティらしいですね。豚骨の代わりに、豆乳を使ってあのスープの雰囲気を出すらしいけれど、この手の代替ミートもそう言う本来の食品との似ている類似性が重要なのかなぁ。でも、考えてみたら、日本人なら豆腐とか厚揚げを食べていれば、このビヨンドミートを食べることと同等なわけで、それならば肉は肉、豆腐は豆腐でも良いことにならないか。いゃ、肉の形をした豆腐(みたいなもの)だから付加価値があるのだけれど。そう言えば、日本の練り物製品の技術から、カニカマが生まれて、今では「SURIMI」として世界的に利用される食品になったわけですが、豆腐とか厚揚げ・油揚げから、ビヨンドミートが生まれてくる可能性はどうだろうか。豆腐の水分を絞って、戦以上に切ってカニカマのように合体させてステーキ肉みたいなして、表面には軽く揚げた油揚げを貼り付けて、焼いた肉の表面みたいにしたら、「ステーキ肉風」にならないだろうか(笑)。何処かの食品メーカーの開発力に期待しよう。
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