ITmediaに掲載されていた、Google PixelのTIpsの一つ。Pixel 6/7の電源オフ動作を、電源ボタンの長押しに変更する方法。 実は私が訳1年前にPixel 6を購入して、一番困った操作の一つがこれ。再起動しようと思って、それまでのように電源ボタン長押しをすると、Googleのアシスタントが起動されしまい、最初は押し方が悪いのかと何度かやり直したけれど駄目。結局、呼び出されたアシスタントに「電源オフ」と言ってオフ画面を表示して、そこで「電源オフ」ボタンを押して電源を切るという、何とも回りくどい方法を何度かやっていました。
で、これはいくら何でも変だろうとGoogleで検索して、記事にも書かれているように設定から変更をして、今では電源ボタン長押しで電源メニューが表示されるようになったんですが、このI/Fの変更はどうかなと今でも思っています。今では殆どの家電や情報端末の電源ボタンは、ソフトスイッチになっていて、昔のような機械的なスイッチでは無くなっています。機械的スイッチの場合は、物理的に電源が切れるようになっていたので、本体がどんな状態でも電源がオフになりハングアップした時でも終了させることは出来るようになっていましたが、ソフトスイッチになると本体のシステムがハングアップしていると、電源のON/OFFを検知するソフトが止まってしまう可能性も。だからデバイスによっては電源回りは別マイクロコードにしたり、色々工夫していると思うんですよね。だから、多くの電子機器では、電源ボタンを長押しにすると強制的に電源オフにするようにデザインされていて、万一の場合のトラブル回避策になっています。言ってみれば、非常ブレーキみたいな感じなのに、それを火急必要でも無い音声ガイドに変更するというのはちょっと変じゃないだろうか。
推測するに、通常の使用時に簡単に音声ガイドを呼び出す方法として、電源ボタン=ホームボタンを使用するように考えたんだろうけど、せめてデフォルトは変更して欲しいなぁ。あるいは、初回起動時に何を設定するか確認してくれるとか。それこそ、音声ガイドの呼び出しなんだから、ウェークアップワードで呼び出せれば良いんじゃ無いかと思うわけです。映画鑑賞中とか、話せない状況の時に電源ボタンで呼び出すのは有るかもしれないけれど、呼び出しても音声入力を利用出来ない状況ならその設定は意味ないと思うし。この辺りは、Windows何かもそうなんだけれど、新機能を使わせたい、新機能に移行させたいが故に、そちらをデフォルトにしてしまうと、既存インターフェースに慣れた人にして見たら困惑しか無い訳で、逆にそれ故に印象は悪くなって遠ざける理由になると思うんですよね。幾ら良い機能・デザインでも、慣れている物が一番良いわけで、そちらへ移行するのには、「今は以前の設定だけれど、新しい機能もちょっと試してみませんか。嫌なら何時でも戻せますよ」という姿勢というか、以降手段提案をして欲しいなぁ。
さらに言えば、今のスマホはGoogle系とiPhone系2系統あるんですが、どちらに置いても基本的な操作系は共通化して欲しい。例えばこの電源長押し時の挙動にしても、フリック操作にしてもそう。勿論、それぞれユーザビリティの追求から独自により良い提案をしたいだろうから、それはそれとして実装するとして、プラットフォーム共通のインターフェースというか、最小限基本的な動作に関しては共通化したコマンドセットみたいな物を提供して欲しいなぁ。例えば最近のリモコン何かは、キー配置は異なるけれど、基本的なボタンは共通して提供されていたりするわけですから。最も、最近の車だと、昔ながらのウインカーレバーやワイパーレバーが、ハンドルの中のパドルやボタンに置き換えられている物も有るみたいで、その車に以前のレバー系の操作系も残すというのは難しいと思うけれど。まぁ、電源ボタンが無くなったら、また新しいデザインが必要だろうけど。でも、今のスマホはまだそこまでのデバイスでは無いと思うし。いずれにしても、この辺りのデザインだけで無く移行プランみたいなデザインも重要だと毎回感じます。
0 件のコメント:
コメントを投稿